ツヴォイ式お絵描き064「ビル・ロビンソン」07
「ビル・ロビンソン」との対戦で大技から小技に至るまで、
その全てを、真正面から、ダイナミックに、完璧に受け切った日本人レスラーは間違いなく「ジャンボ鶴田」だと断言できますね。
特に「ワンハンド・バックブリーカー」の決められ方は、どの試合も完璧のド迫力で(笑)、
ジャンボ鶴田の、その長身と若さ溢れる天性のバネだからこそできる凄まじさで、
こういうところで、私は鶴田が天才と言われる由縁を実感してしまいます(笑)。
あの196cmの鶴田をハイアングルで頭の上まで一気に引っこ抜くロビンソンの体幹は当然ながら、
頂点から膝の上に落下する瞬間まで、リングと平行のままの態勢でド迫力でブン投げられて、あげく痙攣までするという(笑)、
ロビンソンの技をあそこまで最高に引き立たせられるレスラーは、後にも先にも鶴田しか知りません。
どんだけ相性が良かったんだろう?(笑)どんだけ手があってたんだろう?(笑)と思っています。
ロビンソンが全日本プロレスに登場してから、何度となく対戦している両雄ですが、
私の中では、初対決の
「ジャンボ鶴田・試練の十番勝負・第4戦」(1976年7月17日・北九州市小倉区三萩野体育館)
から、
UN選手権を巡る攻防戦の、「鶴田タイトル奪還戦」(1976年3月23日・フロリダ州マイアミビーチ・コンベンションセンター)
までの5試合あたりまでが、若き日本のエースの鶴田が、大物実力者ロビンソンに、キリキリ舞いさせられながら、必死で若さで挑んでいくという感覚で、
その緊張感溢れる攻防は最も見応えがありました。
私より年配のプロレスファンの中には、ビル・ロビンソンの全盛期は68年当たりまでの国際プロレス時代という方もいますが、
残念ながら私はリアルタイムで国際プロレス時代のロビンソンの試合は観れていません。
プロレスの名勝負というのは、極めて個人に帰属していると思っていて、
それは、リアルタイムで観た時の個人の思い出や時代的背景も風景も大きく影響していて、故に奥深さが宿っているのだと思います。
というわけで、私の中のロビンソンの全盛期、猪木戦・馬場戦・鶴田戦の、
3つの「ワンハンド・バックブリーカー」炸裂場面を動画で比較できるに至って、とても幸せです(笑)。
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