ツヴォイ式お絵描き009「アントニオ猪木」01
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「魅せる」といえば、アントニオ猪木です。
実在すると信じていたウルトラマン・仮面ライダーが、特撮のフィクションだと分かり始めてしまった子供の頃、
祖父の影響でプロレスを観始める私は、そこに裸にパンツ一丁でリアルな生の戦いは、それまでに変わる勧善懲悪の世界であり、のめり込んでいくのでした。
一番古く残る記憶の映像は、1973年の「猪木vsジョニーパワーズのNWF世界戦」ですから、小学生2年生ですね。
毎週金曜夜8時の「ワールドプロリスリング」で展開されるアントニオ猪木の世界。
キラーカールクラップやタイガージェットシン・ブルートバーナードといった凶悪外人選手に敢然と立ち向かい、
最後は見事な必殺技でやっつけていくその姿は、
当時の私にとってはリアルに存在するヒーローそのものでした。
特に、反則・凶器攻撃に耐え抜きながら、ピンチを越えて、反撃していく時の姿は、子供心にとてもカッコ良く響くわけで、
一つ一つの所作や振る舞いがこれほどまでに「絵になる」プロレスラーは、他にはいませんね。
昭和40年代の男の子達は皆同じ想いを抱いていたと思うのです。