ツヴォイ式お絵描き101「ワークブーツ」02

1990年代後半の一時期、人気芸能人がテレビドラマでレッドウィングを履いていたり、熱狂的なアメカジビンテージブームが到来したことで、

多くの若者の憧れや「欲しい」動機が炸裂した時期がありました。

この手のブーツ、特にレッドウィングの6インチハイトモデルが市場から枯渇して、

定価以上に並行輸入品が高騰したり、偽物まで登場したりました。

ローカットモデルが好きだった私も、この6インチハイトが欲しかったのですが、

「日本の正規代理店には逆さに振っても在庫はもうない。」(笑)

と店員さんが言っていたりしている程に大流行した当時は、何もそこまでしてまでも、という感じでした。

 

結局、手に入れたのは、ブームが落ち着いて数年経った頃に、神戸の高架下の有名アメカジ屋さんで通常価格で買った記憶があります。

紐の編み上げがいちいち面倒くさくて、結局あまり履きませんでしたが(笑)。

今考えると、私がバイト先の先輩に憧れて、レッドウィングのブーツを手に入れたかったように、

芸能人は多くの人達の憧れになっていて、圧倒的影響力で市場にシェアされたのでしょうね。

ビジネスにおける商品の価値の根本は、モノの良し悪しという側面はもちろんあれど、

①需要と供給のバランスであることや、

②それを使ったらどうなるか?という未来の姿を多くの人達に映像化や立体化することであったり、

③それを促進するような宣伝や広告によって、人の動機をいかに創り出すものだということが、

こういう一つの世界や、その消費の中に凝縮されていたとも思うし、

熱狂の時代に生身で経験してきたことは、体感としても理解できるのかも知れないな、とも思ったりもします。

それでも長きに渡り、愛され続ける製品というのは、それそのものに大きな価値が宿っているということなのでしょうね。

レッドウィングのこのブーツを見かける度に、郷愁と同時にそんなことを思ったりします。

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