ツヴォイ式お絵描き023「ウエストサイドストーリー」01
こうして、お気に入りや思い入れの強い対象を描いていると、
社会に出る前に影響されたものが、人格形成そのものや、その後の人生の価値観をいかに創り上げていくのかが分かる気がします。
リアルタイムでなくとも名作と呼ばれるものは一度は見ていたつもりでも、
年代で言うと、1950年代から1970年代の世界に魅了され続けていたり、
初動の動機は、そのストーリーや内容ではなく、当時の文化やファッションに対する憧れが圧倒的に多かったのだと思います。
ただ、導入されていく動機がいかに不純でも(笑)、
名作と呼ばれる映画には、創り手の本来のメッセージがあったり、
そもそも人間とは何者か?の探究であったり、主義主張であったりするのだから、
結果的に大切な何かを受け取り、思考したり、考えてもいなかったことを考えさせられたり、
社会問題や、何かに対するアンチテーゼを意識し始めたりして、
よって、それを学ぶとか気づくと認識するのでしょう。
そういう意味で、それはビジネスの設計でもまったく同じ構造や構成に置き換えられると思うわけで、
よって私は社会に出る前に観た映画から、
社会の出てからのビジネスの場において、たくさんのことを学んだと認識しているのだと思います。
「ウエストサイドストーリー」は1961年のアメリカ映画で、
私は、ジェット団メンバーの履いているジーンズやスニーカーはどこのメーカーなのだろう?
シャーク団メンバーのジャンパーみたいなカッコいいのはどこに行けば手に入るのだろう?と
必死で画面に食らいつていた程度でしたが(笑)、
ストーリーを追うにつけ、当時のアメリカ社会の人種問題や格差社会、若者が抱える夢や挫折といった背景を知ることになり、
さらには、何故そのような問題がそもそも起こるのか?
その前に、そもそも人間とは何者なのか?への興味へと、
当時の青春映画を観ていく過程の中で、向かっていきます。
ウエストサイドストーリーは、そういう意味で、私にとっては、すごくバランスのいい映画で、
思い入れが強い作品の一つです。
あのスニーカー、どこのだったんだろう?(笑)