実績を上げた人は実績を上げただけの理由がある
ビジネスには、「商品・サービス」の軸と、「集客」の軸の2つが基本にあって、
問題や課題を突き詰めていくと、ほとんどの相談は「集客」にあって、
それを、「商品・サービス」と混同しているのもまたほとんどだったりするので、
切り離して考えるようにしています。
そんな中、
「集客」面において、圧倒的実績を上げた人というのはいて、
何故実績を上げられたのか?と方法論を聞いてみると、
例えば、
「当たり前のことをやっただけ。」
と言ったりします。
そういう時に、私は「当たり前のこと」というのが、よく分からないので、
「当たり前のことって、例えばどんなことですか?」
と聞くと、
「お客さんのニーズに応え続けただけてす。」
となったりします。
それもよく分からないので、
「ニーズって具体的にどんなことです?」
と聞きます。
そうすると、
「例えば、新規開拓で飛び込んでみると、受付で断られてばかりだったので、
電話でアポ入れてからじゃないとダメなのかと思って、電話してみると、
朝7時とか、夜9時からとか、そういう時間なら会ってくれるところがあるので、
その時間に合わせて行って、そこで聞かれて答えられなかったことは、
会社に戻って、その日のうちに調べて、すぐ連絡して、
見積もり持って来いと言われたら、手書きでオリジナルのものを持っていって、
こんなんじゃダメだと言われたら、もう一度見積もり直して、持っていって、
説明する為の既存のパンフを持っていったら、こんな意味のないもん持ってくるな、と言われてその場で放り投げられたら、
すいませんと言って、ありがとうございましたと90度で頭下げて言って、
帰って新たに資料作って、もう一度アポ取って、会ってもらうとか、
でも、そういうことを、そこまでやるまでに、どこかの段階で、
大抵は見積もりや条件が他よりも高くても、最初の取引ができ初めて、
そうこうするうちに、自分のお客さんができ始めた感じで、
だから、相手のニーズに応えるといった、当たり前のことしかやってないんです。」
と、リアルで分かりやすく言うので(笑)、それ、全然当たり前じゃないよ、と驚いて(笑)、
「ちなみに、その新規開拓って、1日何件で、どれくらいの期間やってたの?」
と聞くと、
「色んな仕事と兼任しててやってたんですけど、
大体1日20件とかで、週四とかやってて、一年くらいはやり続けてましたかね。」
と言うので(笑)、
「それって、年間で大体1,000件くらいになるってことだから、
それで、結局、何件くらいの取引に繋がったの?」
と聞いたら、
「太い客で、大体100件くらいですかねぇ。」
と思い出しながら教えてくれたので、さらに驚いて(笑)、
「だから、その後の実績も上がり続けてるんだ。それって、当たり前のことって言うけど、誰にでもできないよ(笑)。
あなたが短期間に圧倒的実績が上がっている理由がようやく分かったよ。」
と言うと、
「えぇ〜?こんなことって、普通で当たり前のことで、誰でもできることじゃないんですか?
私なんて、何にも知らなかったし、やり方なんて誰も教えてくれなかったから、
やってみながら、やっと、誰もがやってるような当たり前のことにやっと気づいて、一つ一つやっただけなんですけど・・・・。」
と、まぁ、こんな感じになったりするので、
そこからさらに細かく細かく、一つ一つの行動や所作まで、分析していきます。
実績を持っている人というのは、
① 適切な具体的方法を知っている
② 誰もが諦めるだけの圧倒的な量をこなしている
という2段階があって、
私はよく、
「実績を上げたければ、実績のある人の何から何まで徹底的にパクれ。」
と言います。
言いますが、本当に一挙手一投足までパクり切れるか?というと、
どこかの段階で、どうしてもやりたくない感情や価値観が優先されたり、
脳や神経や筋肉を今以上に使うのが面倒で億劫になって、
結局は、パクり切る前に諦めて、
要するにやらないわけです。
①も②も聞くだけ聞いて、やらないのです。
やらないから、できるようにならない。
できないのだから、だから実績は上がらない。
そんだけのことだと思うわけです。
もちろん、時代に合わせて、やり方は変わると思うし、効率的な方法も生まれてくるでしょうが、
理屈は同じで、時代に合わせたところで、やっぱり①と②の段階は変わりません。
私は、口では「パクる」とは言いますが、実際に本当にパクり切れたことがどれだけあるか?と聞かれると、
パクり切れた自信は何一つありません。
私がボンクラなのか、それほどまでに難しいのかはよく分かりませんが、
その難しさというのは、自分では理解しているつもりです。
あとは、それでもやるかやらないかだな、と思って、
面白い顔のクルミ割り人形の等身大フィギュアがあったので、
パクり切ろうとしましたが、数回やっただけで、
無理だと諦める自分を見て、
やっぱり口で分かったようなことだけ言って、
実績が伴わない奴はダメなんだな、の思い知るのでした(苦笑)。