「二兎を追う」のは最初から諦めていいのか?
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「二兎を追う者は一兎をも得ず」というのは、そんなことは私でも誰でも知っていると言いたくなるのでしょうが、
でも、現実の生活では、当たり前のようにやってしまってますね(笑)。
業績が悪くて、何とかしようとしている時に、粗利額を上げに行くのか、コストを下げに行くのか、と意思決定を迫られた時に、
そんなもんはどっちも大事だ、経営はバランスだ、となって、そんでやることは今までと何変わらない。
痩せたい、でも、食べたい、
社会生活で自由になりたい、でも、リスクは張りたくない、
ないものを手には入れたい、でも、努力はしたくない、
そんな話は、枚挙にいとまがありません(笑)。
でも、まぁ、
ガムを食べながら、タバコを吸うというのはやろうとしたらできるし、
(大学生の頃に実際にやった(笑))
粗利額を上げて行く前提で、同じ上げるならできるだけコストがかからないように意識と行動をする、
あるいは、利益額を一定レベルまで上げてから、その後はコストダウンに向かうといった、
すなわち「順番決め」と理解すれば、時系列の思考さえあればできるし、
でも、鼻からコーヒー飲みながら、アイコスも鼻から吸うというのは、どうあがいてもできないことだし(笑)、
(そもそも、片方だけだとしても、鼻からという時点で相当に困難ではあるけど)苦笑))
「ながら」というのは、全部が全部「二兎を追う」ことになるかと言えば、何でもかんでも当てはまるわけではなくて、
① やりようによっては両方一緒にできることもある
② 両方一緒にはできないが、時間軸の順番決めをすれば、結果としてできることがある
③ どちらかが欲しければ、どちらかを手放さないとできない
の三つに分かれることになるのですが、
そう考えると、そもそも①と②は、「二兎を追う」ことに該当するのかどうかが疑問ですね(笑)。
何にせよ、目的達成へ向けて、一元的な考えに凝り固まって諦めないで、
選択肢を増やすことは実現できるかどうかにおいて、とても大事なのだと思います。
通常は、一緒に存在していることがあり得ないと認識しているものが組み合わさった時に、
新しいカテゴリーの創造とか、新しい価値を感じるわけで、
そういう意味では、「二兎を追う」ことは簡単に諦めてはいけないのだと思うのです。
とは言え、私の経験則において、アイスコーヒーとアイコスの両方を、同時に鼻から吸うのは、
絶対に無理だということは分かっているつもりです(苦笑)。
ちなみに、まだ諦めてはいません(笑)。