「ダメな自分」を客観視しないと、自分の「好き」は分からない
個別のご相談にのる案件が増えてきていて、そういう時は長時間に渡ってお相手との時間に集中するので、なかなか落ち着いてブログが書けません(苦笑)。
先行きの見えない現代ビジネス環境の中で、様々な業種業態の業績アップのご相談を頂きます。
業績アップをはじめ、社員モチベーションアップや商品開発・情報発信など、その「やり方」はある程度までは決まっていて、その知識は比較的簡単に手に入ります。
しかし、長年に渡って、経営者やビジネスリーダーと関わっていてよく分かるのは、どんなに「やり方」「知識」を手に入れても、やらないものはやらないということは分かってきています。
理由はどうあれ、問題を解決する方法を知っても、やりたくないのだからやらなくていいと思うのです(笑)。
「やる理由」が自分の中にある人は強いです。
それは案外、純朴な欲望や煩悩だったりします。
だから私はそっちの方を捕まえに行きます。
その理由が、有形であれ無形であれ、私から見てどんなにバカバカしかったり、アホくさいと思ったとしても、お相手がどうしてもそれが欲しいと願っているのなら、それは初動段階として十分な動機であり、モチベーションであると思っています。
それは、考えていることよりも、実際に行動してきた中に答えやヒントは隠されています。
口で言っていることは、ほとんど当てにならんなと思えることの方が多いですね。
自分の行く道くらいは自分で決めたいと、多くの人は思ってはいるのだと思います。
また、多くの人と話していると、そもそも「自分の道」とは何かがなかなか分からないということにも気づきます。
実際に自分の道を選択しているかどうかは別として、
自分の道を選択してるように見える人というのは、
「どっちに行ったら良いか・悪いか」よりも、
「どっちに行きたいか・行きたくないか」の価値基準で進んでいるように思います。
要するに「好き・嫌い」とか「楽しいか・楽しくないか」「面白そうか・面白くなさそうか」とか、そういうことですね。
だから、まずは、自分の「好き」「楽しい」「面白い」を自覚することはとても大事だと思っています。
しかし、これがまたなかなか難しいようです(笑)。
なかなか自覚できない人の多くは、
「自分の好きな事ってなんだろう?」
と頭で考える傾向にあります。
ここに行くと結構泥沼にはまります(苦笑)。
それよりも実際に行動してきたこと、すなわち、
「一日24時間の中で自分は何をやっているか?×生きている年数」
の方が本当だと思っているので、「行動の客観視」を前提にしています。
例えば、頭の中で、
(社員が大事だ。)
思っていたとして、
でも、一日の時間を、社員と実際に関わる時間よりも、ほとんどパソコンを見ていたとしたら、それは
「私はパソコンを見るのが好きだ。」
と自覚するということです。
「そうか、自分は口では『社員が大事。』と言いながら、ただパソコンを眺めているだけの時間が好きだったんだな。」
と自覚することです。
頭で考えて自覚していることと、実際に自分が行動していることは、乖離していることがとても多いです。
「人の話を聞くのが好きだ。」と言っているけど、人といる時は、自分の方が喋っている時間が長い、とか、
「SNSで発信をすべきだ。」と言っているけど、テレビを見ている時間や、ゲームをしている時間が多くて何も発信していない、とか、
「自社の業績を上げたい。」と言ってはいるけど、研修やセミナーばかり出て、具体的には業績アップに関わる具体的一手は何もしていない、とか、
そういうことは案外、というかかなり多い。
それは、自分が喋るのが好きで、テレビを見ているのが好きで、セミナーに出るのが好き、ということです。
自分を客観視するというのは、そういうことです。
自分で自分を見るということは、時に、とてもブザマだったり、一番イヤな誰かと同じということだったり、最低だと思っていた誰かと一緒だったりと、実はとても恐かったりします。
「自分を知る。」ということは、ブザマだ嫌でダメな自分もひっくるめて丸ごと全部を見るということです。
だけど、こけがなかなか、ちゃんと見たくありません(苦笑)。恐いですからね。
でも、見ないことには、自分の幸せや豊かさもまた分からないということです。
ちなみに、私は、頭で考えていることと、実際に行動していることは、かなり乖離しています(笑)。
やらざるを得ない状態になるか、誰かに強制的にやらされないと、「やるべきこと」はやらないタイプです(苦笑)。
これは、長年に渡って自分を見てきてほぼ確信に近い(笑)。
それが、自分を客観視するということです。
その上で、「あぁ、自分はこれが好きだったのか・・・・。」と自覚して、
それを追求するといのが「自分の好き」とは何なのか?ということだと思っています。
「好き」を自覚して「モチベーション」を上げるといのは、そういうことであり、
「知識」を稼働させる最大要因だと思っています。
と、いうわけで、今日もなんだかんだでグダグダな一日でした(笑)。
これを維持し続ける為に、今日も頑張るのです(笑)。
無茶苦茶やな(苦笑)。