なぜ行動しないのか?は「 」の前に( )があるから。
前向いて歩いてるつもりが、頭ん中は後ろ向いてねーか?みたいなことって、あるんじゃないか?と思うんですよ。
映画「ボディガード」は好きな映画の一つで、
理由は、主演男優のケビン・コスナーが、スティーブ・マックイーンに強い影響を受けていて、
特にこの映画は、髪型から仕草に至るまでマックイーン丸パクリと言われているほどで(笑)、
それがいかほどのものなのか?をつぶさに観察するという(苦笑)、かなり偏った理由なわけですが(苦笑)。
(でも、コスナーはコスナーとしてカッコいいのだからやっぱりスゴイとは思ってますよ。)
まぁ、そんなこと書いてたら、どれだけ書いてても次から次へと出てきて、本題からそれるのでやめときますが(苦笑)、
先日、久しぶりに、もう何十回目か分からないけど、観てた時に、一つのセリフが、強烈なインパクトを残したんですね。
あんなに観まくってるのに、あ、こんなセリフあったんだ、と思えるくらい。
主演のホイットニー・ヒューストン演じる大物歌手レイチェルのボディガードを、コスナー演じるフランクが頼まれるだけど、
最初の出会いの場で、迫っている身の危険や置かれた状況を、周りが耳に入れてないが為に把握していないレイチェルがフランクに言うわけ。
「この屋敷の中はいじらないで」
「うるさくしないで」
「私に命令はしないで」
「生活スタイルは変える気はないわ」
「息子には何も言わないで」等々。
それを聞いたフランクは、依頼を断って立ち去ろうとすんだけど、それを付き人のビルが止めるわけ。
そん時に、フランクがビルに言った言葉。
「ダメだ。危機感のない人間は守れない。」
これが強烈に響いたんですよ。
なるほどなぁ、と。
そのとーり過ぎて、当たり前過ぎて、聞き逃して、気づかないよなぁ、と。
経営に関わる者なら、誰もが、
「業績を上げたい」と思ってるだろうし、
「売上を上げたい」と思ってるだろうし、
「利益を上げたい」と思ってるだろうし、
「社員を幸せにしたい」と思ってるだろうし、
「モチベーションを上げたい」と思ってるだろうし、
「楽しくしたい」と思ってるだろうし、
お客に喜んでもらいたいと思ってるだろうし、等々、
まぁ、その他モロモロ、なんでもいいけど、今よりもより良くなりたいと、思ってると思うし、口に出して言ったり、誰かに相談したりしてると思うんですね。
その時は、とりあえず本気で。
まぁ、例えば、業績を上げたい、なら、業績を上げたいと。
でもね、その前に、( )でなんか付いてませんかね?
(今の自分を変えずに)
(自分のやり方で)
(自分のライフスタイルは変えずに)
(家族や恋人との時間だけは確保して)
(何もリスクはらずに)
(何でもいいけど今の自分のままで)
・・・・・・、
このへんまでなら、適当だけど、どんどんリアルに具体的にしていくと、
(睡眠時間は確保してから)
(食事だけは規則正しく摂った上で)
(子供と一緒に風呂は入るのは外せないけど)
(あのテレビ番組見るのだけはやめないけど)
(趣味の時間だけは欲しいけど)
(旅行に行くのはやめないけどね)
(友達との関係は崩すわけにはいかない上で)
(あの歌手のライブだけは絶対に外せないけど)
(嫌われるようなことはしたくないけど)
(恥ずかしい気持ちはせずに)
(いいカッコだけはキープした上で)
(悪者にはなりたくなくて)
(社員からは好かれていなきゃダメだけど)
・・・・・・、等々、
出てくる出てくる、いっぱい出てくる(笑)。
これって、映画の人気歌手のレイチェルは、自覚して口に出すから、考えようによっては、まだ全然マシで、
自覚すらしてない場合は、相当やっかいですよ。
って、この場合の自覚は、同じ自覚でも、2つあって、
すなわち「本気で業績を上げたいんだ、私は。」という自覚はしてるけど、
( )の中の前提となる何かの自覚はしていないってことなんですけどね。
ないですかね?
口で言ってることよりも、前に着く( )の中の言わぬ言葉の方が前提であり、優先されてるってこと。
まぁ、これは本人にしか分からないことでしょうけど、
過去の経験則から言うと、他人を見てて思うことはたくさんあって、
いや他人のことならまだしも、
私なんかは、いっぱいありますもんね(笑)。
もう、いっぱいいっぱい、出せば出すほど、山のようにある(笑)。
一度書き出してみればいい。
書き出すと、今の自分の生活そのものや、無意識の生活習慣や、ライフスタイルが嫌というほど浮き彫りになって、
どれとどれを削除して、こと業績アップに具体的に関わる時間を増やさなきゃ実現しないかが見えてきて、
今のまま、どれもこれも離さないようなら、悩んだり、解決しようとする意図は諦めた方がいいってことになる。
ってことはですよ、このままじゃいけない、問題はこうだ、課題はああだ、それを解決しよう、なんて、口では、言ってるものの、
先につく( )の方が常に優先されるわけだから、そんなもん実際に行動して、欲しい何かが叶うわけないじゃんね。
だって、変えていこうと口では言うけど、本当は前提となる別の何かがあるんだから、
前提ってことは、行動はそっちが優先されるわけだから、後回しになる行動が変わるわけなんてないじゃんね(笑)。
「私は変わりたいんです、私は変わらないんですけどね。」
なんつー、わけのわからないことを、本当は声高らかに宣言してるわけです(笑)。
( )の中の自覚があればまだいいんだけど、自覚がないと、自分はどんなに本気だと思ってても本気じゃないから、
どうしてこんなに本気なのにできないんだろう?なんてなって、無駄な悩みや、無駄な時間やコスト使うだけになるっつーの(笑)。
ってことはですよ。
やっぱり、ホントはすでに思い通りに全てが手に入ってるんですよ。
今の今が、ちゃんと、今の時点での自分の思い通りになってるってことなんですよ。
だから、上記した、業績アップだの、利益アップだの、このままだと将来が心配だの、
やけに深刻な表情して、見た目に悩んだフリしてなくて、いいじゃん、いいじゃん、このままでいいじゃん、あはははって脳天気丸出しで笑って生きてりゃいいんだよ、ホントは。
ホントは、それが前提の大前提。
そこまで分かった上で、本気で欲しい何かを取りに行きたいから何かをやろう、となった時が、それがきっと本当の本気ってやつなんでしょうね。
言葉って難しいのよ。
例えば、「それは本気ですか?」って聞くと、本気そうな顔と口調で「本気です。」とかって言うけど、
それがどの程度なのかっていうのは、厳密には分かんねーからね。
だから、本気とか覚悟とか決断とか、そういう言葉って、よく使いはするけど、理解できないといえばできないのよね、実際。
よくさ、成功者とか、目指す人とか、憧れの人とか、そういう人の話で、
「なんでそうなれたんですか?」
っていう質問の答えで、
「特に何もしてません。私はただ決めただけです。」
みたいなのってあるじゃないですか?
あれって、そこまで考えた上での言葉なんだろうと思うんですよね。
でも、なるほど、ふむふむ、なんて聞いてる側は果たしてその意味合いまで分かってるんか?ってなると、怪しいもんですよね(苦笑)。
以前、「決断」という言葉を私なりの定義で書いたことあったけど、
「1つのことを決めたら、他の全ては斷つ」
と、そういうようなことを書いたっけなぁ。
あれは、前職の副社長を半ば強引に辞める時だったっけな。
利益を出したい。
業績を上げたい。
給与を上げたい。
◯ ◯ がしたい。
でも、その前に確固たる( )がありませんかね?
だから、行動が劇的に変わらないんじゃないんですかね?
ホントの本当は、「 」と( )と、どっちが欲しいんですかね。
それってね、恐ろしいことに、一所懸命やってる人ほど、自分では案外分からなくて、
他人がその人の行動行為を見て、他人だけが見透かして分かっていたりするもんですからね。
確固たるカッコ、おっ、
カッコたるカッコ(笑)は、どっちなんだろうか?(苦笑)
一度に全部は取れないことだけは分かっています。
後ろに意識が向きながら、前に歩いている脳天気画像を見ながら、
ちゃんと、自分の2つのカッコを認識しておこうと思ったってわけです(苦笑)。
もし、自分の行動が変わらんなぁ、と思っているなら、自分の( )を見てみましょう。
もし、他人に対して「なんでいつも行動しないんだ?」と思うなら、( )の中に着目してみましょう。
( )の中がしっかりあるうちは、本人が口で何言ってても、絶対に変わりませんよ。
( )の中を変えに行くアプローチをするか、
ご本人が( )の中を変えざるを得ない状況に追い込まれるまで待つか、
待てないから見捨てるか、
どれかでしょうね。