「ビジョン」は今のモチベーションに大きく影響する

ここ最近、人のモチベーションに関する質問やご相談が多く、ブログには関連記事をよく書いていますが、

過去にもブログで書いていたことが出てきたので、リライトしてアップすることにしました。

ご参考頂ければ幸いです。

 

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『人がサボらずにやるのは、どっちのアプローチか?』

2014.02.23の記事

ある尊敬する経営者さんの話を聞いていて「なるほどなぁ。」と思って、以降、

リーダーシップや組織マネジメントで影響されている話です。

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毎週日曜日の4時~6時まで、小学生の子供のサッカーの練習に付き合っている

父親がいます。場所は大き目の公園で、サッカーゴールも設置されています。

父親はサッカーの経験者であり、それまでの経験から基本練習が何より大切だと思っています。

よって、日曜日の練習は、必ずドリブルの基本練習だけをするのがメニューです。

 

子供にとっては、色んな技術も覚え始めたし、毎回同じようなドリブルだけをずっと続けるのに面白くありません(笑)。

いつも父親が「次はああしろ、今度はこうしろ」と、そばで直接指導して、いわば強制的に厳しく指導しています。

 

子供なんて放っておけばすぐにシュートとかヘディングとか、自分が面白ろそうなことをやりたがります(笑)。

子供にとってはつまらない時間で、半分イヤイヤですが(笑)、父親がうるさいので仕方なく、でも一応真面目に練習しています。

 

そんなことが続く日、ある日曜日、父親に仕事の連絡が入り、どうしても公園を途中で抜けねばならなくなりました。

 

自分がいなくなれば、子供がサボるか、勝手に別のことをやり出すのは目に見えています(笑)。

自分がいなくても、子供がちゃんと練習させるには、どう言ってその場を抜けるのがいいのか考えました。

さて、あなたならどう言うでしょう?

というお話しです。

 

この問題には二択の答えが用意されています。

①「お前、絶対にサボるなよ。基本練習は何より大事だ。絶対にやっておくんだぞ。やっておかなかったら、後でどうなるか分かってんだろうな?」

と、その日の課題をやることをキツク言って、後で「ちゃんとやったか?」と聞く。

課題ができたかどうかをチェックして、できていなかったら

「お前、本当にちゃんと練習してたのか!?」と叱って、また直接指導する。

 

②「あのさ、○○君、お前はさ、将来さ、どんなサッカー選手になりたかったんだっけ?」

「あのね、うんとね、ボクね、ロナウドみたいなね、カッコいいサッカー選手になってね、

ワールドカップ行ってね、ほんででね、ジーコとかストイコビッチみたいな選手とかと闘ってね、ゴールをバーンって決めるすごいサッカー選手になってね、

そんでね、日本代表になって、ワールドカップでね、ゴールを決めてね、そしたらね、テレビ観てる友達とかね、日本のみんながワーって喜ぶんだ。」

 

「OK。そうか、カッコいいじゃん。スゲーじゃん。

じゃあさ、ドリブルはちゃんとやっておこうぜ。ロナウドもジーコもストイコビッチもさ、世界の有名選手はみんなドリブルの基本練習は絶対に欠かさなかったんだ。今でもそうなんだ。だから、今日でも2時間はドリブルやってるんだ。彼らみたいになりたいんだったら、お前もマネしてやんなきゃな。頑張るんだぞ、未来のロナウド!イエーイ!!」

とか言って、ハイタッチでもしてその場を離れる。

 

さて、どっちのアプローチをした場合に、この子供は2時間をサボらずにドリブルの練習をする確率が高いでしょうか?

 

という問題です(笑)。

 

この質問をすると、10人中9人、ほとんどの人が、②と答えます(笑)。

私も当然②でした(笑)。

 

とは言いつつ、実際の現場では、そんなにうまく行ったら苦労しないよな(苦笑)、とも思えますが(笑)、

当時、人数的にキャパオーバーしていた私は、この話にスゴイ興味とヒントを覚え、やり続ける中で、一定の成果も実感ました。

 

色んな場面で、応用したり実験したりしていますが、ことビジネスにおいては、組織が大きくなったり、メンバーの数が多くなってきた時・・・・・・、

例えばそれが2倍程度までなら、今までのやり方で、個人の努力で何とかなりますが、

いずれ疲弊するのは確実で、さらに増えるともうパンクです。

それまでのマネジメント方法を変えないと、やっていけなくなる踊り場は、企業が成長して関わる人数が増えれば必ずやってきます。

 

それ以降、私の個別ミーティングの基本は、ここに置くようになりました。

「お前って将来どうなりたいの?何になりたいのか?どうしてそうなりたいの?なんで?本当に?そんで?」

と、本当にその人のことに興味を持って聞き続けることです。

 

キレイな言葉で言うと、その人の人生ビジョンを一緒に探っていく、というやつでしょう。

 

ただし、自分の未来像について、最初からツラツラ言える人はいません(苦笑)。

 

また言えたしても、あまりに現実味がなかったり、本心のことではなかったり、今の仕事が繋がらなかったりする人の方がほとんどです。

 

そういう局面にどうするのか?や、どう打開していくかの話はまた別に書くとして、

すぐできることは、「会う度に、質問して、確認する。」を繰り返すことです。

聞きながら、「ふ~ん。」で終わる時もあれば、「すっげー。」と感動すらしてしまう時もあれば、

そこからドンドン話が進んで行動計画の推進に拍車がかかる時もあれば、と色々ですが、

あまり完璧な答えを求めずに、まぁ根気よく続けりゃいいや、程度で、やってみることでしょうね。

傾聴するというのは、それなりに疲れますから(苦笑)、あまり完璧にやろうとすると疲れます。

疲れることは続きません(笑)。

 

やりながら、ヒントが見えてきたり、広がっていったり、分からなかった問題点が見えてきて、

次の個別のテーマが見えてきたりします。

それだけでも一歩進んでいると言うことです。

 

本当は、誰もが他人にツベコベなんて言いたくないのだと思っています。

(それが好きなアホなヤツも時々いるけど(笑)。)

誰もが他人からツベコベなんて言われたくないでしょう。

(特に私(笑)。)

 

誰もが、誰からもツベコベ言われずに、自分の人生を自分らしく生き、

人から認められ、カッコ良く、素敵に、そして豊かに幸せに進んでいけたら、なんて素敵なんだろうと思うし、

本当は皆そうでありたいのだと思うのです。

今やっていることは、今やっている事への感情がどうあれ、過去に自分で選択してきた結果であることは事実です。

自分が自分の意思で選んできたわけだから、未来のビジョンと今やっていることは、内面では本当は繋がっているはずです。

ここがしっかり見えてくると、今の現象の解釈や意味合いが変わることもあるし、今の現実にコダワルことなく、別の道を選択することで新たな世界が広がるかも知れません。

 

経営者は、まずは自分で自分にやるべきでしょうね。

ただ、自分だけだとなかなか上手く行かなかったら、他人がいることで大きなことに気づけることがあることも事実です。

そして、そういう場と時間がなかなか取れなかったり、一人では集中できなかったりする人が多いのも、ここ数年でよく分かりました。

・考える場

・考える時間

・考える質問

の3つが揃わないと、なかなか難しいかもしれません。

 

ツヴォイ式のやり方で、そういう場も作っていけたら、面白いし、お役に立てれたら嬉しいなぁ、と思っています。

まぁ、面倒なことが分かっていながら、それでもやってみる価値はあるかな?という私自身への動機作りをしているとも言えますね(笑)。

 

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