「モチベーション」は上げる対象が明確でないと存在しない

悪くなった業績を上げたかったり、好調をさらに好調にすべく、

「社員の仕事に対するモチベーションを上げたい。」

と思ったとします。

 

そういう時は、漠然と「モチベーションを上げたい。」と思っていないか、もう一度考えてみます。

 

例えば、

「このままではジリ貧になるばかりなので、新たな事業構想が必要だから、新規事業を一緒にやろうとするメンバーのモチベーションを上げたい。」のか、

「事業は決まっているが、年間利益計画ができていないので、一緒に利益計画書をつくるメンバーのモチベーションを上げたい。」のか、

「利益計画書に基づいて、売上計画もできたが、それを実際の行動計画まで落とし込むことへのモチベーションを上げたい。」のか、

「一人一人の目標設定と行動計画まではできているが、メンバーが遂行しきることへのモチベーションを上げたい。」のか、

はたまた、「朝、出社することそのもののモチベーションか低い人のモチベーションを上げるにはどうしたらいいのか?」(笑)なのか、

それぞれにかける時間や、やり方は、私の経験上は変わってきます。

 

「目標」を立てるモチベーションを上げたいのか、

立てた目標をいかに達成するのかの方法を「考える」モチベーションを上げたいのか、

考えたことを「行動」しきるモチベーションを上げたいのか、

その全部を丸投げなのか?(笑)

一度考えてみる必要はあります。

 

 

例えを変えてみます。

 

数字の上がらない営業マンに、「数字を上げろ!」と言えば数字が上がるなら、モチベーションに関して悩む必要はありません(笑)。

上げる人は上げて、上がらない人が上がらないのです。

上げている人は、元々数字を上げるモチベーションが高い人とも言えます。

モチベーションが高く、数字を上げている人が、何をやっているかつぶさに観察・ヒアリング・分析して、

例えば、上げている人は新規開拓を同じところに3回訪問しているのに対して、

上げていない人は一回の訪問で断られたら諦めていることが分かったとします。

じゃあ、営業マン全員、3回は訪問するするようにしようとなったとします。

相手に一回断られたら、もう行きたくない人が多いとしたら、ここで初めて、1回で断られても3回は行こうとするようにモチベーションを上げることになります。

 

欲しい実績に対して、実践することの段階というのは必ずあります。

実績を上げている人というのは、必ず実績を上げるまでの行動をしています。

一つ一つの行動を分解して、一人一人の止まっている行動に対して、いかに行動促進できるかどうかがモチベーションのキモだったりします。

 

そうやってモチベーションを上げたい対象の一つ一つを決めていかないと、

モチベーションを上げることにはなりません。

 

皮肉なことに、他人のモチベーションを上げたいと思っている側が、何に対するモチベーションを上げたいのか不明確なことの方が多いのです。

だから、他人のモチベーションが上がらないとも言えます。

 

案外、単に、自分では何もしなくても、自分のことを分かって欲しい、自分の代わりに自分の望みや願いを他人に叶えて欲しいと、漠然と依存しているケースは珍しくありません。

他人のモチベーションを上げたいならば、何のモチベーションを上げようとしているのか、自分で考えるモチベーションが必要かもしれませんね(苦笑)。

 

ちなみに、私のモチベーションは、アホ画像を撮ることと、

撮ったアホ画像をいかにブログ記事と後付けでもリンクさせることができるか?程度しかありません(苦笑)。

自慢じゃないけど、命賭けていると言っても過言ではない程です(苦笑)。

ね、必要なモチベーションと、必要ないモチベーションとあるでしょ?(苦笑)

業績アップしたいのなら、具体的な業績アップの行動に対してモチベーションを上げるべきなのです(苦笑)。

 

 

上げなくていいモチベーションばかり上げている(苦笑)。
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