ツヴォイ式お絵描き029「トップ・ガン・G-1 」01
今日から9月ですね。私にとってはレザージャケットが恋しくなる時期が近づいてくる嬉しい季節です。
レザージャケット及びフライトジャケットというマニアックな衣料カテゴリーを、一気に有名にして、市場に標準化・一般化させたのは、
間違いなく映画「トップ・ガン」(1986年アメリカ映画)であり、主演の「トム・クルーズ」だったと、私は思っています。
どちらかと言うと、地味でオッサン臭いジャンパーが、カッコいいファッションの認識になったというのは、今更ながら凄まじい影響力だったのでしょうね。
80年代後半当時は、MA-1と共に、ワッペンベタベタのG-1もどきのジャンパーが、街に溢れかえったという表現が過言ではないと思えるほどに、老若男女問わず、確かに溢れかっていました。
映画でトム・クルーズが着ていたのは、父親の形見という設定で、父が着用して戦闘機に乗っていたのは朝鮮戦争時代のG-1。
このフライトジャケットのデザインは、歴史は古いのですが見た目のデザインはほとんど変わらなくて、時代考証が難しいのですが、
エリのボアが天然素材か化学繊維かとか、レザーの質感がゴートスキンっぽいかとか、そういう細かいディティールから判断すると、
確かに古いタイプのG-1、いわゆる「本物」を着ていて、映画衣装としては、芸が細かいと言えます。
新作の「トップ・ガン・マーベリック」でも、トム・クルーズの年季と共に、さらに年季の入った設定のこのG-1はちゃんと出してくれていて、オッさんにとってはとても嬉しいです。
ただ、カッコ良い象徴のワッペンですが、本来は所属部隊や出撃記念に準じているはずが、
トム・クルーズの着ているのは、見た目のデザイン重視で、そのつけ方は滅茶苦茶で(笑)、
それは、映画の影響によって、実際に所属している海軍兵の士気に関わるのではないか?という配慮もあったということを、後で知り、なるほどなぁと思いました。
よって、私のように「行き過ぎた人」(笑)には、「欲しい」という欲求には至りませんが、
それでも、やっぱりカッコいいと見た目に思えてしまうのと(笑)、憧れの映画の世界にコスプレよろしく浸りたくて(笑)、一度は「着てみたい」という欲求もあって、その狭間で、心は揺れ動くわけで(笑)、
数多く出ているレプリカジャンパーをWEBで見る度に、心の狭間で行ったり来たりする感情を楽しんでいます(笑)。