娘との時間に思う「何でそれが言えるのか?」(笑)

本邦初公開の娘の画像です(笑)。

本人はブログに出るのは別に構わないらしいですが、ママがうるさいらしく(苦笑)後ろ姿です(笑)。

 

私の発信は、あまりの生活感のないアホ投稿が多すぎて(苦笑)、

「えっ!ツヴォイさんって、結婚してるんですか?」

「ん!?家族いるんですか?」

「えっ!?子供さんいるんですか?」

とよく聞かれますが(苦笑)、これでも一応結婚してて、子供が2人いたりして、家族はいたりします(笑)。

 

この春、大学生になって横浜に行っている娘は、GWで名古屋に帰ってきていて、

一通り、友達と会ったり、自分の予定が終わったようで、

「おばあちゃまに会いにきた。」

とかで、実家の事務所に来たと思ったら、そのまま捕まって、

「パパ、『忙しい』って言ってるけど、今日、ヒマなんじゃん。

新しくできた『タカシマヤゲートタワー』が見たいから、連れってって。

ねぇ、連れてって。

ねぇ、パパぁ!連れてって!!」

一人じゃつまんないから、連れてってぇ!!!

パぁパぁぁぁぁ!!!」

とクソうるさくてうるさくて、とうとう根負けして付き合わされました(笑)。

 

相手が動き出すまでしつこくしつこく持久戦に持ち込んで、言い出したら聞かない状況を作り出し、自分の欲求を叶えようとする戦法は、私の得意とするところでもありますが(笑)、

私はそんなこと教えたつもりはないのに、いつの間にか体得していることに、呆れます(苦笑)。

考えてみたら、娘と2人でまともにお出かけするのは初めてだったりして(笑)、まぁ子供の日ということなんでしょうね。

 

「別に欲しいモノとか、お目当のモノはないけど、見たいだけ。」と言いながら、上から下まで見て回ったのですが、

驚いたのは、知らぬ間に、女性らしい色んなことを知ってて、化粧品やら、オシャレ小物とか、煩悩のままに見つけては、吸い寄せられるように物色するし、

私の知っているような老舗ブランドから、何がどう違うのやら分からない今のブランドまで、娘なりに好みのカテゴライズは明確なようで、

この店は見たい、この店はパっと見で違うと分かる、このブランドは高いだけでイマイチだの何だの、言うことが一丁前になっています(笑)。

 

娘から見ると、この新しい商業施設は「横浜ルミネ」に似ているようで、

「お前の年代的には、この商業施設はどうなんだ?」

と聞くと、

「オープンしたばっかりの時は目新しくて人が来て繁盛してそうに思えるけど、でも、でも、一通り見たら、他とあんまり変わらないから、あぁ、こんなもんかと思って、普通になりそうな感じ。」

と知ったような偉そうなことを言います(笑)。

 

思い起こせば、私も東京での大学生時代に、上京した両親とファッションビルを巡っていた時に、

私が好みのブランドを物色したり、あれやこれや言うことに、当時は傘メーカーの社長をやっていた父が一言、

「秀樹が色んなことやってはのを見てると、東京に来て何をやってるのか、と思う。思うけど、お父さんから見ると全部一緒に見えて、何がどう何が何だか分からん。

そういうファッションのこととかを知っているというのは、これから商売していくのにプラスになるかも知らんから、まぁ、えぇかとは思ってるから、秀樹の生活ぶりには何も言わずに見とるつもりでおるんだけどな・・・・・。」

と少し呆れたように、困ったように言っていたのを思い出しました。

 

その後、私は、本当に当時の大手アパレルメーカーに就職することになるわけですが(笑)。

 

私は、ファッションも関わる情報も好きでしたし、ファッションブランドには詳しいという自覚はありましたが、

就職して、買う側から売る側に回った時に、相当に困惑したり苦労した記憶があります。

 

そんなある日の営業会議で、うだつの上がらない実績に輪をかけたような報告をした先輩がいて、上司が怒りながら言った言葉に大きな衝撃を受けました。

「おい、K、お前の言うとることを黙って聞いとるとなぁ、いかにビジネスをしとらへんいうことがよぅ分かるわ!

若い女の子がおるやろ?あんなんが街歩いとってなぁ『わぁ、この店素敵ねぇ。この服可愛えぇわぁ。』なんて好きなこと言うとるやろ!?

あんなんとお前の言うとることは一緒や!変わらへんわ!あの程度のこと言うとるだけだわ!

評論家でもあるまいし、お前のファッション評論なんて知らんわ!

ワシらはファッションビジネスしとんのや!ビジネスせーや!」

女の子のリアルなモノマネゼスチャー付きの皮肉で痛烈な言葉に、

いささか、何もそこまでヒデー言い方せんでも・・・、とは思ったものの、

我振り返るような感覚に見舞われたことも確かで、その後の仕事観に大きな影響を与えた出来事でもあります。

 

今考えれば、そりゃそうで、当たり前とも言えることなれど、

経済活動という意味では社会などまるで知ない19歳の娘ですら、あれはいい、これはダメ、お客は来るだの来ないだの、繁盛するだのしないだの、自分の主観で好きな評論することは言えるわけで、

同様に、誰でも、何に対しても、何の根拠も実績も経験もないままに、言うことだけは勝手に言えるもんだ、

と、改めて、そんなことを一気に思い出したというわけです(笑)。

 

自己表現の自由が当たり前になって、たくさんの情報が溢れかえる今の時代に、

「その人の言っていることは信頼に耐えうるのか」という自分なりの基準を、いかに持つのか?

ということは、思い出しながら、とても大事なのではないか?と思うのです(笑)。

 

ブログやSNSの文字表現なんてのは、書こうと思えば、何と無く分かったようなことは何でも書けるし、

対して、プロ中のプロが出す言葉と、言葉としては何ら変わらない情報が出せるわけで、

その明確な違いというのは、その表記だけでは極めて曖昧で、見分けがつきません。

 

そういう意味では、実績や経験則というのは、相手にとっては極めて重要な情報であり、

日頃何をやっているのかをリアルに出していくのは、相手にとって判断するのにとても大切な情報でもあり、

それに準じた私見や論法であることが、言っていること、書いていることが、しっかりリンクしているか?ということが、

その情報や、言っている人が信頼に値するか、という人前提になるのだと思うのです。

 

この一貫性が破綻していたり、違和感を覚えたりすると、どんなに大論や本質論を文字で歌っても、読んでいる側はわけが分かりません。

要するに、書いていることが本当には思えないし、本物には全く思えないし、説得力に欠けるし、

もっと言うなら、自分を大きく見せようとしたり、

伝えれば伝えるほど見透かされて人は離れていくリスクがあるのだと思うのです。

 

特に、ブログやSNSをビジネスに適用させたいと意図している人は気をつけた方がいいのだろうな、と私は思っています。

だって、19歳の娘ですら、分かったようなこと言えるわけで(笑)、

そんな適当な情報を鵜呑みにして経営判断なんてしようもんなら、とんでもないことになるわけですからね(笑)。

 

「何でそれが言えるのか?」

何かの主張や意見というものに、その理由や、根拠は、自分なりに明確にしておきたいですね。

それは、話をまともに聞こうとする相手にとっては前提であり、配慮といってもいいでしょう。

その根拠が、仮に「何となく思う」「思いつき」「勘です」「誰々が言ってた」も含めて自覚しておいた方がいいでしょう。

それが正直ということだと思います。

その上で、その情報が信頼に耐えうるのかを人は判断するわけで、信頼は自分ではなく第三者が認識するものですから、お任せすれば良いのだと思うのです。

 

単なるバカっ話と、バカっ話に見えるけどビジネス前提の話か、これは、前提が全く違いますから、必要な情報も違って当然なんでしょうね。

 

初めて娘と出かけて、娘の姿からそんなことを思いながら、

純粋に動き回る娘の姿に、数少ない娘の生まれた時からの映像が思い出されるのでした。

きっと、たまには、こうして持久戦に負けて付き合わされるのもいいのでしょうね(笑)。

 

娘は根拠は特にない(笑)。
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