新しくできた商業施設にこれからのビジネスを考えるフリをする(笑)
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GWは何もしないことを前提にしていたものの、結局、まぁ、なんやかんや出たり入ったりするに至っています(苦笑)。
なんやかんやで、ちょっと見ない間に、新しい商業施設ができていて、すっかり新しくなった名古屋駅エリアに、要件は様々ながら数回足を運びました。
知らない間に、恐らくは「金のシャチホコ」をイメージしたバカでかい椅子(笑)ができてて、
こんなもん誰が座るんだろう?と思いながら、アホポーズを撮ろうと近づいたら、
恐ろしくナイスタイミングで、女の子が普通に座りに来ました(笑)。
写真撮るからジャマだと言えるわけもなく(笑)、そのまま撮りましたが、
中途半端なシュールさが出ています(笑)。
名古屋駅には徒歩5分程度のとこに実家兼事務所があるので、ちょっとしたアホ用事を済ますには便利です(笑)。
新しくできた「タカシマヤゲートタワー」を一通り見て回りまして、
昨日のツイッターにも書いたのですが、
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同じ商業施設の中にあるショップでも、高そうに見えて安かったり、安そうに見えて高かったり、一見するだけではよく分からんようになってきたなと思う。無知は恥じることはないと思うけど、消費の選択する上での有利・不利に大きく影響するんだとフと思う。 pic.twitter.com/VgDnPbtJWr
— 代表取締役無職 坪井秀樹 (@tosboistudio) May 6, 2017
イメージ的には、女性の憧れの最高級セレブブランドや、超高額系のブランドショップばかりかと思いきや、そうでもなくて、
もはや、どのショップがどのブランドで、どのブランドが何なのかがほとんど分からない私から見ると、
高そうに見えるけど安かったり、
安そうに見えるけど高かったり、
もう何が何だか(笑)。
上層階に「ユニクロ」が一番の売りのように全面展開してるってのは、商業施設の今に始まったことではないにせよ、やはり驚きます。
私もこれでも、80年代後半〜90年代にかけてアパレルメーカーのパリコレブランドに所属していましたから、
素材・デザイン・パターン・縫製の側面と、ブランドイメージから、ある程度はその洋服が高いのか安いのかは分かるつもりではいましたが、
今はホントに見た目だけでは見分けがつかなくなるくらい、低価格商品の出来が良くなっているんだと実感してしまいます。
「ユニクロ」なんて、「これ、ユニクロだよ。」と言われて、よくよく見てみないと、そこいらへんのオシャレブランドにマジで見えるくらいになってますもんね。
あれ、逆に先端ファッションを標榜してるブランドの服着てる子が、「これ、ユニクロ?」と聞かれるんだろうな、とも思うわけです。
考えてみれば、昔って、洋服に興味のない人って、一発で「興味ないんだな」と分かるほど分かりやすかったけど、
今って、誰がオシャレで誰が興味なんてないのか、区分けがつかないくらい、皆さん普通にそれなりにオシャレに見えますもんね。
定番っぽい商品が、どんどん低価格になっていくというのは、どんな人にもファッションを楽しむという機会が生まれ、
ある意味では総体として皆が豊かになっているとも言えるから、それはそれで良いとは思っています。
反対に何らかの高付加価値を売りにして、高額系で展開したいブランド、
例えば、先端ファッションとか、デザイナーが誰それとか、内装や空間を売りにしたり、背景となる世界観だったり、素材が良いとか、どこどこ産の素材だとか、ブランドイメージだとか、
そういう理由で、ウチは高額なんですよ、という理由が、理由ではあっても、購入する理由には至らないのではないか?となってきますね。
いくら定番と言っても、私のように年がら年中同じ格好してる奴(苦笑)ならいつまでも同じような定番を捨てずに着てればいいのでしょうが、
特に女性モノは、毎年微妙にディテールやラインや丈バランスが変わっていくのだから、
デフレ傾向にあれば、安い方で次々と変えていきたい、という層の方が圧倒的になるのは当然ではないかと。
以前のように、パッと見で、どこそこのブランドだと分かる服を着ている人は本当に見かけなくなりました。
そう考えると、今までの延長線上のブランド戦略とかいう概念とは全く違う切り口が必要で、
でも、それが何なのかはあんまり分からないというのが本音のように思えます。
そもそもビジネスとは、需要と供給のバランスで競争が変わるのですから、
似たような洋服の供給が過多になっているとしか思えない状況ですものね。
一つだけ印象に残ったのは、各ショップで、お客が店員と仲良くずっと世間話のようにお話してる場面が随所で見られて、
そういう店が混んでる傾向にあったということ。
どこもかしこも新店舗なのだから、今できた顧客ではなくて、
以前の勤務店からの馴染みの顧客が、お祝いと様子見で来たのではないか?と勝手に予測していました。
もし、そうなら、やはり、入り口はそういうことになるのかも知れないな、と思うのでした。
店やブランドに付くのではなく、人に付く、と言うのは、アパレル小売にとっては今に始まったことではないにせよ、
少しづつ様相を変えながら、色濃くなってきているような気がします。
「人に付けるな、店のファン、ブランドのファンを創れ」となっていた、過去のメーカーや企業側の傾向は、
今の時代はどうなっているのか、大変興味深いところです。
昨今の個人発信が重視され始めた状況を鑑みた企業は、採用や育成のあり方が全く違ってくると思うのです。
もし俺なら、どうすんのかなぁ、と思いながら、他人のことより、自分のことを一番心配しとこうと我にかえるわけですが(笑)、
果たしてこの傾向は、美容室や、アパレルショップだけでなく、他の業種業態にも当てはまるのかどうかは、研究の余地アリだとも思いながら、
娘が撮ってくれたアホ画像が、ちゃんとバランス良く撮れているかどうかに最も興味があることに気づいて、
そんなこと忘れて、カメラロールをチェックしているのでした(笑)。