誰に聞こうと結局は自分に都合の良さで動くのだから
分からなかったら、分かっている人に聞いてみるというのは有効な手の一つだけれど、
聞いた相手が本当に分かっているかどうかは、聞いてみなければ分からないわけだから、
聞く前に、この人に聞けば分かるだろう?という予測をして、
ある程度のセグメントをしてから聞くという経緯は、多かれ少なかれ、私達はしているのでしょう。
それは、相手の実績・知識・経験・考え方・人柄・容姿・年齢・距離感・関係性など、
恐らく幾多の情報を組み合わせて判断しているのだと思います。
その上で実際に聞いてみる段階というのは、「○○という理由」という一つの要素だけではなくて、
幾多の情報の組み合わせをした上で聞いているわけで、
結局は自分の都合の良いように取捨選択しているわけです。
例えば、「実績のある人に聞く」というのは有効な一つではあるけれども、
喋っていて胸くそ悪くなるような奴に聞きに行くか?というと、私は行きません。
「実績」以上に優先する項目があるということです。
もし、逆の立場になりたいなら、相手のどんな要素に影響されたのかを一つ一つ分析しておくことは必要で、
一度はその通りに実際にやってみるというのが基本かと思います。
人は人に認められたいし、人気者でいたいのだろうし、チヤホヤされたいのでしょうが、
実際に、人に認められている人や、影響力のある人、人気者やチヤホヤされている人というのは、
そうされる理由が必ずあります。
私ができているかどうかは別として、
人から相談を受ける時は、何かを教えるということよりも、よく聞くことを前提にしています。
それは、私がそうしてもらって嬉しかったし、よく分かったことがあるという過去の経験があって、
人に影響している人というのは、そういう人なんだろうな、という認識がどこかでできたからなのだと思います。
してもらって自分が嬉しかったことは、きっと他人も嬉しいのだろうと予測しているだけです。
でも、逆に、自分で考えたくなくて正解だけ欲しい、という人には向いてないということになりますからね。
何にせよ、実績を持っている人というのは、その理由や根拠や要素というものを持っています。
理由があるから実績があるのです。
よくよく観察して、何から何まで一度は真似てみて、
これなら自分でもできるかもしれないと、都合良く思える相手を見つけられるかどうかだと思います。
すぐには見つからないので、それにも多くの場数が必要と言えば必要なのでしょうね。
こう書くと、ある意味お相手に失礼な言い方になるかも知れないし、ドライな考え方に思われるかも知れませんが、
結局のところ、意識的であれ、無意識であれ、人は自分の気に入ったようにしか動かないのですから、
自分は都合良く考えて動いている、と割り切ってしまう方が、意思決定スピードも上がるでしょう。
ということを、大好きな恐竜という一つの要素だけで、
見知らぬ土地で、デザイン用のペンがどこに売ってるのかを聞いても、分かるわけないよな、
という感じの写真を撮ろうと意図しながら、思うのでした(苦笑)。
挙句、よく見ると、ジーンズの前が全開なのではないか?と今更ながら気づくのでした(苦笑)。