剥がされたウルトラマンの黄色い目事件

昭和40年代を席巻したブルマァクのウルトラ兄弟や怪獣のソフビ人形の数々は、
幼稚園~小学校低学年にかけて、長年に掛けてコツコツと、親や祖父母にねだって貯めてきた(笑)私の大切なコレクションでした。
友達のN君とは、互いの戦利品を、互いの家に持ち寄っては一緒に遊ぶ仲で、
畳の部屋で並べては、夢のオールスター戦(笑)や、夢の対決を実現させては楽しんでいましたが、
最後は投げ合いの大乱闘になるのがお約束でした(笑)。
ある日、2歳年上のN君のお兄ちゃんと、私の姉も何故か一緒に遊ぶことになって、
怪獣大戦争は、双方にテーブルのバリアーを作っての投げ合いの様相に発展し、
互いにソフビ人形をテーブルバリアーの上から投げ込む展開になりました。
投げ込まれた一つの、古びた「帰ってきたウルトラマン」は私のメイン級のアイテムでしたが、
N君のお兄ちゃんが調子に乗って、ウルトラマンの黄色い目の塗料を爪で剥がして投げ込んできました。
黄色の目が剥がれ、ソフビの地の色になったウルトラマンの目を見た私は、
その場の空気を読んで、そのまま楽しんでいるように繕いましたが、
取り返しようのない現実を目の当たりにし悲しみと、N君のお兄ちゃんに対する怒りに包まれました。
どうしたら、ウルトラマンの黄色い目に直せるんだろう?
月日がたって、いつの間にか、あのソフビ人形達は、親戚の子供達に引き継がれたり、捨てられたりして、手元からなくなっていきました。
大人になった今、レザージャケットやブーツのメンテナンスで、オイルを塗ったり、補色をしたりしていると、
あの、ウルトラマンの目の日のことが思い出されます(苦笑)。
今だったら、いくらでも、黄色い目に直せるから、心配しなくてもいいよ、
N君のお兄ちゃんを許してあげてもいいよ、
と、あの時の自分に伝えながら、オイルメンテをしています(笑)。
あの時の当時物の数多くのソフビ人形たちは、今やすごい価値になってします。
大切にとっておけば良かった(笑)。
モノは大切に。