憧れと絶望のファッション哲学⑧(苦笑)・「フライトジャケット・B-7」

製造期間は1941年~1942年の一年のみと言われている、アラスカ極寒地用フライトジャケットの「B-7」の実物です。
ということは80年以上の歳月を経ている貴重なビンテージ衣料品になりますね。
寒がりの私としては、20代の頃からムートン物に憧れがあって、40年経った60歳になっても、その夢冷めやらずで、
現代のダウンやプリマロフトのナイロンジャケットの方が、機能的で温かくて軽いのは十分知っていますが(笑)、
それでも、こういうのに夢中になることに、ロマンだ、男の世界だ、とか何とか言い訳しては、手に入れたくなるわけですが、
さすがに当時物となると、素材の絶対寿命の限界が怖くて着用は控えてしまい、
実用には、やっぱり気軽で手軽で実用的なのがいいよな、と後付けの理由でダウンを着用したりするから、
理由なんて、実際は自分でも何が何だか分かっていないというのが本当のとこなんだろうな、と、
このジャケットを見る度に理解するのです(苦笑)。