ツヴォイ式お絵描き072「ビル・ロビンソン」09
「電光石火」という言葉を始めて認識したのは、
「アントニオ猪木vsビル・ロビンソン」戦(1975年12月11日・蔵前国技館)
で、ロビンソンが40分過ぎの一本目先取で魅せた、この「逆さ抑え込み」です。
当時、小学校4年生で「電光石火」という言葉を知っていたかと言えば、極めて怪しいですが(笑)、
(学校の勉強より、プロレス雑誌で知っていた可能性は大(笑))
後に「電光石火」という言葉を知ったとしても、その意味合いの映像は間違いなくこれだったと確信が持てます(笑)。
逆エビ固めを狙って執拗に両足を取りに来る猪木の両腕を取って、
あっという間にひっくり返して、そのまま両肩をロックしての電撃フォール。
反射的に両足をバタつかせて逃れようとする猪木の抵抗むなしく、両肩をガッチリ固められて、
文字通り、あっという間の3カウントでした。
あの高度なテクニックを誇る猪木が、さらに高等テクニックでフォール負け!?
この瞬間に、私は、ロビンソンの虜になったといっていいですね。
どんなに調子よくても、次の瞬間にひっくり返されることもあるし、
その逆もまた然り。
次の瞬間から未来のことなど、誰にも分からないわけで、それは、現代ビジネス環境も同様なわけで、
調子のいい時も、悪い時も、選択肢を増やすことまではしておきたいと、
この技を観る度に、私は強引に後付けするのです(笑)。
鶴田戦の「欧州式足折りエビ固め」と並び、ロビンソンの本領発揮を実感させる、2つの最高傑作「丸め技」場面です。