ツヴォイ式お絵描き059「ビル・ロビンソン」04
「アントニオ猪木vsビル・ロビンソン」戦(1975年12月11日・蔵前国技館)
の衝撃の名場面の一つ、
「ビル・ロビンソン」が「アントニオ猪木」に放った戦慄の一撃「ジャーマン・スープレックス」は、いまだ忘れません。
よって、動画にしました(笑)。
「ジャーマン・スープレックス・ホールド」ではなく、まさしく「ジャーマン・スープレックス」なわけで、
時を隔てて、後に「投げっぱなしジャーマン」という技名も出てきましたが、
思えば、私の中ではこれが元祖「投げっぱなし」です。
投げられた猪木は、この後、マットで跳ね返っていました(苦笑)。
しかも、立会人としてリングサイドで観ている、本家本元・神様「カール・ゴッチ」の目の前でブチかますという、ある意味「元祖・掟破り」ということや、
後にも先にもロビンソンのジャーマンはこれ一回しか観たことがないという、個人的な希少性も相まって、
戦慄・衝撃というインパクトは、小学4年生から時が経つにつれ、ずっと増幅され続けています(笑)。
タイムアップ残り時間6分くらいで、一本目を先取された猪木が、何とか一本を取り返そうと、しゃかりきに追うのですが、
その猪木の猛攻を切り返したり、裏をかいたり、さらに大技でたたみかけるロビンソンの猛攻ぶり。
このジャーマンが出た時には、本当にストレート負けするのではないか?と、ガチで思ったし、
今観ても、分かっていても、ヒヤヒヤしてりするのがスゴイところです(笑)。
この場面の、解説の桜井康夫氏の
「あぁ、危ないですねぇ・・・」
というセリフが、子供心に余計にリアリティを感じるわけです(笑)。
この試合の二人の攻防は、何度観ても、観る度に新たな発見と驚きがあります。
以前、美術館にあるような、立体物の芸術品というのは、
いつ観ても、どの角度や視点から観ても、観る人によって新たな発見や観方や意味が成立するものである、
という定義を聞いたことがあります。
この試合が名勝負と言われ、長きに渡り観続けられ、多くの人が語り続けるという事実は、その意味で同義であり、
「プロレスの芸術品」なのではないか、と思うわけです。
子供の頃に、大切な本質の大きなヒントをせっかくもらっているのだから、
私の仕事もそうでありたいと、目指すだけは目指したいと不遜にも思っているところです(苦笑)。