「積み重ねてきたもの」はあるのか?
金沢で、一年ぶりにお会いする方達への講演でした。
今回の講演は、一年前に講演させて頂いた後の続編ということでご依頼頂いたのですが、
実績のある地元有力企業の方達であると共に、人生においても経営経験においても先輩である方が半数ほどいらして(要は歳上の方々(笑))、
実績を積み上げてこられ今なお現役の方と、今をバリバリに活躍されている若手の方を前にして、
果たして私のような青二才が偉そうなこと言ってえぇんかい?と、
昨年の1回目の講演が、過去最高に緊迫した(笑)記憶がある、思い出の場でもありました。
まぁ、お話する内容は、相変わらずの私のまま全開だったわけで、というか、それしかできないし(笑)、
主催者様は私の情報を聞かれた上でのご依頼だったわけだから、いつものそのままでやり切ることが正しいと思い、
いつも通りにブチかましただけなんですけどね(笑)。
講演後の懇親会の席では、皆さんからの評価はとても良かったのですが、それでも、礼節を前提にされると思うし、
そういう時の評価は話半分で聞いてちょうど良いくらいに思うようにしてますから、
今回、2回目の続編をご依頼頂いた時には、驚きながらも本当に嬉しく思いました。
そして、また一年ぶりに参加者さんとお会いできるのがとても楽しみでもありました。
参加者の皆さんは、前回とほぼ同じそうそうたる顔触れで、会場をうろつく私の顔を見つけられては、
先輩であるに関わらず、先方から気さくに「おぉ、ツヴォイさん、今日も楽しみにしてますからね。」とお声かけ下さる方がいて、さすが違うよなぁ、と思ったり、
今回は、「ウチの若い連中に聞かせてやりたいから。」「ガツンと注入して欲しいと思って。」と、
社の若手メンバーを何人も連れてきてくれた方もいて、
会場入りしてから、さらに嬉しさと、新たな緊迫に身を包まれるに至りました(苦笑)。
毎度のことなのですが、
「あぁ、どうしてこんな責任重大な仕事を、調子よく受けてしまったんだろう??
ダメだ、もう逃げ出したい。」
と、今回もまた脳も身体中も感じまくるわけです(苦笑)。
実績を自分の手で作りあげてきた方や、目標に向かって成果を出してきた、いわば「やり手」の実践者の方達は、
単なる知識ベースだけの話も、美麗語句を並べ立てる綺麗事も通じないのは、当然ながら分かっています。
勉強したことを実際に自分でやってみた経験則に基づくか、
とりあえず行動した結果、どんな本質に気づけたのか、
いすれにせよ、「自分でやったこと」しか伝わらないし、喋ったことろで見抜かれるわけです。
だから、今回も私が伝えれることを、必死で伝えました。
(当然、バカっ話も、下ネタも、全力ですが(苦笑)。)
まぁ、あの真正面から来る、ヒリヒリするような雰囲気というのは、なんと形容したらいいのか、うまく言葉にできない感覚がありますね。
人によって、流すとこは流し、流しているかと思えば、途端に食いつくとこもあり、
恐らくは、自身の目的や課題を持って来られていて、その場で自社に置き換えたり、やる事を決めているのでしょう。
だから、やりにくいと言えばやりにくいとも言えるのですが(笑)。
今回も懇親会の席までご一緒させて頂いたのですが、
懇親会の場でも、喫煙ルームでも、トイレの中でも、
主催者側のメンバーも、参加者側のメンバーも、お会いする方、お会いする方、質問や所感や置き換える内容の話が、
ストレートで、具体的で、やはり面食らいます。
やっぱりね、「積み重ねてきた人」というのは強いよなぁ、と思うのです。
一日一日を積み重ね、一つ一つを積み重ねてきた人というのは、
話す言葉の重みが違うことも感じるし、自社に置き換える思考も速いし、
あるいは、独自の視点ができているから質問の切り口がリアルです。
この6年近く、私は私で、「何を積み重ねることができたのだろう?」と思うこともありますが、
もしかしたら、こういう場と、そういう方達との、一回一回の場こそが、紛れもなく積み重ねてきたことであり、
そこに私の「何か」は確実にあるのだろう、と、皆さんとの濃厚な時間を終えて実感させて頂くのでした。
ご依頼頂くからには、力及ばずとも全力精一杯でやるということだけは、自分に嘘をつかずにやってきた自負はあります。
だとしたら、今回の皆さんと同じように、
私にも積み重ねてきたものは確実に存在していると思うのです。
今回の講演は、そういう勇気と希望を抱かせて頂いたことに、終わった後に気づかせて頂き、
今後も、できる限りにおいてそれだけは続けていこうと誓っているところです。
心地良い疲労と共に、皆さんにまたお会いできたことも、心から感謝しています。