「圧倒量」とは、果たしてどれくらいの量のことを言うのか?
ここ最近になって、FBで繋がっていて、かつ久しぶりにお会いする人から、
「革ジャンが好きなんですか?」
「あの革ジャンって全部ツヴォイさんのなんですか?」
「いつもSNS見てますよ。あの革ジャンとか(笑)。」
と、レザージャケットについて一言目に言われることが多くなりました(笑)。
元々はインスタグラムに、
「好きで着ているレザージャケットばっかりバカみたいにアップしまくったら、どんな風に見えるんだろう?」
と個人的興味でやり始めたんだけど(笑)、
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
https://www.instagram.com/tosboistudio/
同時にFBにもシェアしているので、繋がっている人も見て頂いたりしているのだと思います。
見て頂ければ分かると思いますが、我ながらアホとしか思えない数が並んでいます(苦笑)。
私の興味の一つに、
「情報が他人に認知される瞬間というのはどういう時なんだろう?」
というのがあって、それはまぁ、ビジネスにおける販促効果を考えたり、自分のキャラクターを印象づけるには、とか、そういう時に考えるのですが、
キーワードとしては「圧倒量」というのが定番であると思っています。
問題は、その「圧倒量」とはどれくらいのことを言うのか?ということです。
「成果を出すには、まずは量が必要」とか「圧倒量をこなせ」という言葉は、誰もが知っているし、言葉には出すのでしょうが、
それを実践している人で成果まで繋げた人を、私はそんなに知らないし、
対象によっても違うでしょうから、私もそれがどれくらいの量のことを言うかよく分かっていません。
思い出すのは、以前・・・・・・、
リサイクルショップの仕事をしている時に、1000坪の店をオープンする際に、吹き抜けの大きなエントランスがあって、
その壁面をどうするのかを考えられずに、時間が迫ってきた段階で私に依頼が来たことがありました。
時間も限られていたので、私の描き貯めてきた手描きPOPを壁面全部に張りまくることにしました。
不規則な形状で、天井と3階までの壁面が対象で、ちょっとやそっとでは陳腐にしかならないので、誰もが驚く程に圧倒的にやってやろうとしました。
自分では相当頑張っているつもりでも、準備しているメンバーがそこを通りかかっても、反応しません。
圧倒的というのは、どれくらいの量のことを言うのか?という命題に対し、私は一つの基準を自分に課しました。
その場所を通った人の10人中8人が口に出して何らかの言葉を発するということです。
人は、何かを見て、頭の中でちょっと何かを思ったとしても、なかなか驚嘆や驚愕の声を出すに至りません。
声を出したとしたら、余程であり、かつそれが10中8・9であれば、相当な圧倒量であろうという設定を自分なりにしてみたのです。
とにかく、B全版から、A4サイズに至るまで、これでもか、これでもかと貼り続けました。
それでもなかなか設定してみた基準に至りません。
やり始めて一定量が進んだ以上、止めるわけにもいかず、もう半分やけくそ状態で続けていた時に、
通りかかった一人が、天井と壁面を見上げながら、
「スゲェ・・・・・・」
と独り言を言いました。
そこから先、次々と通る人が続けざまに「スゲェ・・・・」と言い出しました。
皆、私が貼り続けていることを知っていた人達です。
その時に、やっと、ここまでやらんと人は「認識」をしないのか、と体感しました。
ここまでやって、やっとなのか、と。
「壁面を自分のイラストで埋め尽くす」というのは、私の経験上の「好き」と「興味」が詰まっていたので何とか持続できましたが、
「仕事だから程度」では恐らく無理だったと思います。
今回、様々な場所で、レザージャケットについて声を掛けられて、久しぶりに「圧倒的な量」ということについて思い出しました。
ただ、さらに問題なのは、
「圧倒量だから何なんた?」
ということです(笑)。
ビジネスを前提にするなら、本来は、圧倒量をこなすことが目的ではなくて、圧倒量をこなすことことで得ようとする成果や目的があります。
すなわち、他人から認知されるほどの圧倒量をこなせたとして、そこからが成果に向かってのスタートということです。
圧倒量をこなしたところで、成果に繋がらなければ、徒労に終わるということになりますね。
そう考えると、情報量そのものが圧倒的に多い現代社会では、ちょっとやそっとでは認知すらしてもらえないということになるわけだから、
いったいとんだけの量をこなして、かつ発信すりゃいいんだよ、ということになります。
私は、当時のディスプレイ経験と、今回のレザージャケットの反応を鑑みるに、
「圧倒量を出せ」などというのは気が遠くなります(苦笑)。
ということは、気がついたら圧倒量をこなせているほどに「好き」なことというのは極めて有効でもあり、
「好き」だけではビジネスの成果に繋がるかどうかは分からないだけに、「好き」と「仕事」を組み合わせる「編集」が必要なのだと思うわけです。
そんなこんなで、今回の体感から、これからのビジネスの「編集思考」と「圧倒的情報量」については、私は私なりに改めて考えているところです。
まぁ、そんなことはどうあれ、レザージャケットのアップは行けるとこまで行くんでしょうが(苦笑)。
「好き」は意図せずとも勝手にやり続けますから、継続と圧倒量については強いですね(笑)。