アホのストックが新たな価値を生む

「このあいだね、こんな面白いことあったんですよ。」

なんて、いつもいつもいつも言えたらいいよなぁ、なんて思います。

そういう人いますもんね。

会った途端に、出だしの枕詞が面白くて、ついつい引き込まれる人とか、

次から次へと毎日毎日面白いネタが尽きない人とか。

でも、なんか面白いことねぇかなぁ、と毎日思っていても、

そういうすんげぇ面白いことに偶然出くわすことなんて、私の場合は、普通に生活してたら滅多にあるもんじゃないし、

そもそも期待できる楽しいイベントなんてのは、月に一回あるかないか、ってとこでしょうからね。

劇的とも言えるような日常が毎日のように向こうから降って湧いてきている環境や人なんて、実はいませんね。

でも、「劇的で楽しい毎日に見える」ような人は、私の周りにいっぱいいるんですね(笑)。

毎日毎日、ブログやSNSでの発信を見ていると、楽しい毎日を創り出せる人ってスゲぇなぁと思うのです。

そういう人が、ビジネスの世界においても、新たな価値創造をしていくんだろうな、と思いますね。

「楽しいことを創り出せる」人が、新しい時代の商品やサービスを創り出していくという考え方は、当たっていると私は思っていますから。

毎日のように楽しいことを発信している人って、一緒にいたらどんな楽しいことが起こるんだろう?と思って、

実際にそういう人達と一緒に行動する機会に恵まれることはあって、

何度も繰り返すうちに、だんだん分かってくることがありました。

よく分かったのは、一緒に行動していても面白いことなど、自然には起こっていないということです(笑)。

やっぱり、ただ生きてるだけで、面白いことが降って湧いてくるなど、そうそういつもは起こっていないのです(笑)。

さらに、一緒にいて分かるのですが、そういう彼ら自身もまた、

いつもいつもいつもずっと面白いことをやり続けているわけでもないのです(笑)。

いや、むしろ、一緒にいてもあまり面白くないというか、本人自体はいたって普通だったり、

もっと言うと、つまんない奴(笑)だったりする場合もあるんですね(笑)。

そりゃ、まぁ、中にはとんでもないバケモンみたいな奴もいて、やることなすこととにかく24時間全部を面白くできてしまうようなのもいますが、

そうなると、それはもう「才能」としか言えないわけで、

「才能」を持って生まれた資質とか、生まれつきの能力と解釈するなら、

それはもう努力では何ともならないから、この項からは除外です(笑)。

私達凡人にできるのは「努力」です。

同じ凡人なのに、なぜ彼らは、ネタが尽きずに毎日毎日楽しそうな発信ができているのか?ということです。

そういうことに興味を持って色々と観察しているうちに、そういう人達は一定の要素があることが分かってきました。

 

そんなことを考えてながら、お茶してたら、目の前に座ってる、いつもアホ丸出しの人(笑)が、こっちにスマホを向けて写真を撮っていました。

気がついて、意識してポーズつけようとしたら、

「そのまま、そのまま動かないで!」

と言うのでは、じっとしてたら、これ撮ってました(笑)。

 

見事な遠近法です(笑)。

 

何でも面白くしてしまう人は、日常のフとした風景からでも、何でも面白くしてしまいます。

 

そういう人の特性をつぶさに観察していると、共通項目というのがあって、

その一つは、相手のことや、周りのことに興味を持って、よくよく観察しています。

 

目の前で起こっていることと、自分の過去起こった出来事を見事に組み合わせして、

まるで新しい発見のように、新たな場面を創り出してしまいます。

 

「創造=組み合わせ」なんだなと、こういう時につくづく教えられるのです。

 

誰でも、いま生きているということは、生まれてから今の今に至るまで、「過去」を持っています。

どうして、膨大は過去の記憶の中から瞬時に出せるのか?というと、

同じ記憶でも、頭の中の知識ではなくて、心の中に残った出来事が多いのでしょう。

心の中に残った鮮明な映像や記憶は、意図せずとも瞬時にして蘇ります。

目の前で起こった瞬間と、瞬間に蘇った記憶の「瞬間・瞬間」が、それこそ瞬間に組み合わさるのでしょう。

 

だから、考えることなく、瞬間に閃いたり、思いついたりできるのだと思いますね。

 

と、いうことは、「新たな価値創造」というのは、感動体験がいかに多いか?ということになります。

感動体験というと大袈裟ですが、別の言葉で言うと、バカなこととか、変なこととか、アホみたいなこととか、

そんなことばっかりやって、人と関わって、子供みたいに質問しまくって、遊んでる奴です。

 

そういう人は、話していても、次から次へと具体事例としての話が展開していきますもんね。

あの時はあぁだった、この時はどうだった、アホみたいな経験をたくさんたくさんしている。

 

ということは、閉塞感が満載している現代ビシネスで、新たな価値創造ができる人というのは、

いかに「遊んでいるか?」ということになると言えます。

 

私に経営相談を頂く場合、ほとんどがこれにあたります。

一言に「遊ぶ」と言っても、キャバクラに行ったり、カラオケに行ったり、いつも同じ人とばかりいるのではなくて、

変な人や不思議な人を見つけては、話を聞いたり、共通の体験をしてみることです。

心に突き刺さった驚きや喜びや哀しみや恐怖というのは、一生忘れませんからね。

いつもいつも楽しいことを創り出す人というのは、そういう人が多い。

人生の振り幅が大きい人とも言えるし、人間を知っている人とも言えます。

私は、色んな面白い人を見てきた結果、この理屈にはほとんど確信があります。

 

よって、ビシネスで成功したければ、アホなことばかりしましょう(笑)。

アホが勝つのです(笑)。

大丈夫、アホ体験は「努力」でできます(笑)。

アホなことたくさんするだけですから(笑)。

 

やっと、子供の頃から、親や学校の先生に、将来を心配されてきた我々の出番、

アホの時代がやってきたのです(笑)。

 

 

行け!アホが勝つぞ!(笑)
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