謙虚な気持ちは新たな場が教えてくれる
愛媛県は新居浜市で、某タイヤメーカーさん主催の販社さん向けの講演をさせて頂きました。
この四年ほどの間に、多くの初めての地で、多くの初めての方達の前で講演させて頂きました。
初めての地で、初めてのお会いする方達に出逢う、その度に、
(まだまだ何にも知らないことばっかりなんだな。)
と気付かされます。
その土地のことも、駅のことも、生きている人達のことも、広がる空の景色も、空気感も、
ずっと長きに渡ってその地で商売をしている人達のことも、今日の日までに何があったのかも、その気持ちも、
歴史や文化や、その地に降り立たって初めての感じる五感全てのことも、
何にも、な〜んにも、なにも、俺なんて、まだまだ、何にも知らねーことばっかりなんだな、と。
そして、その度に、
(こんな、何にも知らない俺が、人前で、偉そうに、分かったような顔して、話しなんてしていいのかよ?)
とも思うのです。
初めての地の、初めての方達を前にした講演というのは、
ピリピリとした緊張感と共に、
誰にとやかく言われるでもなく、恐ろしく謙虚な気持ちにさせられます。
こんなことが続くと、どんなに人前で話す場を数えても、経験しても、
「教える」などという立場や、それを口にするなど、とても気が知れなく、
実際にやってきたからこそ気づけた様々なことを、ただただ「伝える」ということが、今の私のさせて頂ける精一杯なんだろうな、と、
それでも、お金を頂いて人前で話す機会を頂けた自分の、お相手にさせて頂けることなんだろうな、と思うと、
私の「全力」という言葉の定義が見えてくるような気がするのです。
関係性のできた知った方達ばかりの場というのは、確かに「やり易い」。
互いに知っている安心感があるのだから。
でも、「安心感がある」ということと、
「謙虚になる」ということは全く違うわけで、
どんなに「安心感」があろうと、初めての地で感じる「謙虚さ」は、常に持ち続けることが、お仕事のお相手に対する前提なんだろうなと、改めて感じるのでした。
ただし、そこまで言うなら、初めての地で、調子に乗ってアホポーズをやりたがる自分に、
ちょっとは緊張せーよ、と自らのアホ姿に反省させられるのでした(苦笑)。
講演が終わって、好評で、ホッとした帰る時の画像だったのがせめても救いです(苦笑)。