「全部大事」と言うのは前提じゃなくて結果だろ
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最終の意思決定せねばならない時に、「全部大事だから、全部やれ。経営はバランスだ。」という人がいます。
選択をするのが前提の場において、全部大事などという大論を言うこと自体、能無しを自ら証明しているようなものです(苦笑)。
確かに「経営はバランスであり、全部大事だ。」というのは一理あります。
しかしながら、「結果としてそう言っている人」と、「前提としてそう言っている人」とでは全く違っていて、その違いは失敗事例と成功事例の両方の多さと比例しているように思います。
ということは具体的行動量の多さに比例するということです。
知識は、本やセミナーといった机の上で比較的簡単に手に入ります。
しかし、体験や経験は、実際の行動の中からでしか手に入りません。
そうなると、「選択」というのは、
①何も考えずにやりたいからやる
②体験・経験に基づいて決める
の二つしかないように思います。
そうなると、リスクの小さい若いうちは①、年取って責任ある立場になったら②、というのが適正とも思えます。
ただ、まぁ、ここまで不透明な時代であることや、過去の成功体験が役に立たないことも多いとなると、いくつであっても、「やりたいからやる。」「楽しそうだからやる。」という意思決定をするタイプの方が、こと意思決定としては適切なような気がしています。
「選択」をする時の最大のリスクは失敗でしょう。
「失敗」のリスクは、煎じ詰めれば、他人からどう見られるか? だと私は落ち着いています。
私は他人からどう見られるか? というのは、ある意味とても大事だと思っている反面、その程度ならまぁどうでもいいか、と思える側面もあります。
じゃあ、まぁ、無条件にやりたいこととか、楽しそうなことで行けばいいよな、と思いながら、前からやってみたかった、タバコを一杯口にくわえて、一気に吸おうと思ったものの、えもいわれぬリスクを感じてしまって、できなくて、だから、ダメなんだなと自覚しました(苦笑)。
まぁ、自分の意思決定の基準値は自覚しておいた方がいいですね。
大きくは、
①価値合理性
②環境合理性
③システム合理性
④目的合理性
⑤モティベーション合理性
の五つがあると習ったことがあって、それを確認する手法は面白くて、よく使いますが、それはまた気が向いたら書きますね(笑)。