ツヴォイ式お絵描き090「スティーブ・マックイーン」27
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- 坪井式イラスト
「スティーブ・マックイーン」の名作の一つ、
「パピヨン」(原題:Papillon・1973年・アメリカ映画)
の中で、とても印象的な場面。
独房の中、絶対に諦めないながらも、看守のチェックを受ける時に首だけ出すオペレーションのシーンは、
時間の経緯と共に、日に日に衰えていく様は、壮絶とも悲壮とも形容し難いインパクトがあって、
私の中ではトラウマとも言えるし、名演の極みとしても脳裏に焼き付いています。
映画俳優スティーブ・マックイーンのキャラクターを象徴する、
「絶望的ともいえる状況の中、絶対に諦めない不屈の精神」というのは、
「大脱走」を始めとする他の作品でも様々なバリエーションで表現されているわけですが、
この「パピヨン」に限っては、他の作品と一線を画す異様なダンディズムがあります。
共演の「ダスティン・ホフマン」がバチバチで好演するキャラクターとの対比も相まって、その存在感がより極まりまくっています。
ちょっと何かあると、すぐへこたれたり、諦めたり、やる気を失ったり、まるで持続しない私にとって、
それに叱咤されるような気持と、憧れを追い求めることになる映画俳優「スティーブ・マックーイン」から影響されたことはとても多く、
映画というのは、どこまで行ってもエンターテイメントであり、創られた世界でもあるのですが、
私のように、まるで虚像と現実の垣根がなくなっている現実を鑑みる程に、
そこにこそ、現代ビジネスにおける「ブランディング=イメージ=思い込み」の本質ヒントがあると思うわけです。