ツヴォイ式お絵描き039「シン・ゴジラ」01

子供の頃、「ゴジラ」映画を映画館に観に行くのは、年間の一大イベントでした(笑)。

名古屋駅からほど近い商店街で生まれ育った私は、

(今のTOSBOI STUDIO事務所もココ(笑))

姉と弟と一緒に、母に連れられ(時に住み込みで働いてくれているお姉さん連れられ)、

名古屋駅前にある映画館に徒歩で歩いて、「東映まんが祭り」「東映チャンピオンまつり」に代表される、幾多の東映映画や大映映画を観に連れて行ってもらいました。

春・夏・冬と展開される映画は本当に楽しみで、何とか理由をこじつけては、兄弟vs両親の必至の交渉が続きました(笑)。

その中でも王道は「ゴジラ」映画で、毎回登場する新怪獣にも、圧倒的な強さで繰り広げられる攻防戦は、子供心に興奮という価値観を与えてくれました(笑)。

当時は、「ゴジラ」は大人が観るもので、子供が観ても理解できるギリギリの怪獣SF映画だと思っていたので、

映画館を出た時には、すっかり暗くなった街を歩きながら、少し大人になれたような気持ちになりました(笑)。

ビデオが登場してから、懐かしさを追いかけ、当時のゴジラ映画を何本も観ました。

特撮技術もどんどん新しくなっていく中で観る「当時のゴジラ」は、あまりに子供向けになっていった経緯や、予算の都合で以前の使い回しの映像が多いことにも気づき、

自分が大人になって、色んなことが分かってきている現実と共に、少し物悲しい気持ちになったりしました。

それからまた時は流れ、最新版の「ゴジラ」の、

「シン・ゴジラ」(1916年・日本映画)

は、総監督・脚本が庵野秀明で、立派な大人映画になっていました。

映画というのは、どこまでいっても賛否両論はあるものだと思いますが、

私にとっては、中途半端な物心がついてきた、あの時の憂いや切なさを、今になって見事に払拭させてくれたような気がして、何だか嬉しい気持ちになった気持ちにさせてくれた映画です。

私も、あの時に「ゴジラ」の圧倒的存在を信じ続けていた同じような少年も、いつしか、ちゃんと大人になってきているのでしょうね。

大人になるというのは、時に切なく、時に嬉しいことがたくさんあるという狭間にあるのかも知れませんね。

ゴジラは圧倒的存在だ。
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