ツヴォイ式お絵描き028「アントニオ・猪木 」02
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経営においても最後に出す得意技や必殺技は持っておいた方がいいという概念を、子供のころから肌感覚で理解させてくれたのは、
私の場合はプロレスでした(笑)。
古くは、ルー・テーズならバックドロップ、ボボ・ブラジルのココバット、モンゴリアン・ストンパーに至ってはストンピング(要するに蹴るだけ!(笑))、など、
その人と言えばコレというブランディングとも言える象徴的な技があって、それはそのままレスラーの分かりやすい商品価値として認知されていました。
私の中でのアントニオ猪木の全盛期時代は、新日本プロレス70年代~80年代で、
当時の猪木の必殺技は「卍固め」が筆頭で、次に「ジャーマンスープレックス」でしたが、
ことプロレス技として猪木と対戦相手のコントラストが一番絵になるといえば「コブラツイスト」でした。
最後の必殺技としてのインパクトには欠けるものの、もしかしたら、これでギブアップ勝ちが取れるかも、
と必殺技のダークホース(笑)としての位置づけで期待させるものがあって、
技を掛けられる側の悶絶や表情も分かりやすく伝わってくることも相まって、余計にドキドキさせられました(笑)。
この絵は、タイガー・ジェット・シンとの記念すべきシングル初対決の1973年5月25日・岐阜市民センター(ノーテレビ)での一戦の一コマですが、
技を掛ける猪木のこれで決めてやるぞという気迫の表情(まだ若い)も、悶絶しながら何とか耐え抜こうとするシンの苦悶の表情(笑)も、
これぞコブラツイストと言える迫力があって、私の中では「猪木のコブラツイスト史上」一番の名場面です。