憧れと絶望のファッション哲学・44「MA-1」

1986年の映画「トップ・ガン」の影響もあって、
フライトジャケットの存在が若者に一気に認知された80年代に、その流れからMA-1が大流行したことがあって、
ミュージシャンから芸能人、TVドラマの衣装と、特に黒のMA-1は、流行ファッションのようになっていて、
本格と認知されていた、アルファ社のモノは、渋谷・原宿・上野と、街の店頭から消えてなくなっていた時期がありました。
(デザイン化されたDCブランドや、安価な「なんちゃって」タイプはたくさんあった(笑)。)
1987年のTVドラマ「ベイシティ刑事(コップ)」で、藤竜也が裏側のレスキュー時のオレンジの方で着ているのがカッコ良くて、
レスキューでもないのに、オレンジ色の方を表にして着ている若者もたくさん見かけました(笑)。
オレンジ色のジャンパーだと思って着ているのか聞きたくてしょうがありませんでした(笑)。
MA-1を見ると、当時のアメ横の風景や、テレビの中の映像が蘇ります。
当時、20代だった私が、やれ50~60年代のレザージャケットに夢中になって、それをビンテージと認識していましたが、
今の若者は80~90年代の衣料をビンテージと認知していると聞いて、
私にとっては現行なので違和感がありましたが、
よく考えれば、いつの間にか、自分が勝手にビンテージになっているだけなんだな、と気づく最近です(笑)。