ツヴォイ式お絵描き026「ウィレム・デフォー 」01
映画の助演俳優が、主演俳優を「食っちゃう」というのは珍しいことではなくて、
私の中では、「ストリート・オブ・ファイヤー」(1984年アメリカ映画)の「ウィレム・デフォー」はその代表格の一人です。
あまり馴染みのない名前かもしれませんが、この映画の後、「プラトーン」や「スパイダーマン」でも、
その独特過ぎる個性的キャラで悪者役や相手役として活躍している名俳優です。
レザージャケットが好きなものだから、観ている映画は、レザージャケットが象徴的な衣装で使われているのが多くて、
この「ストリート・オブ・ファイヤー」も私の映画史上に刻まれる好きな映画の一つですが、
主演の「マイケル・パレ」の甘くて男らしい魅力もさることながら、この「ウィレム・デフォー」の不気味で圧倒的な強さを漂わせる悪役ぶりは圧巻。
劇中に出てくるレザージャケットスタイルは、あれはもう反則いえるくらいの存在感があって、
観終わった後は、その姿ばかりが頭に残ります。
スティーブ・マックイーンは私の中ではもう別格なだけど、劇中に出てくる人物のレザージャケットにやられことは多く、
この映画もその一つですね。
立場やステージがどうあれ、そこにいなければ全部が成り立たない、いるからこそ成り立つ、というようなプロとしての影響力を持っていたなぁ、と、
こういう人を見るといつも思います。