こちらのものの見方の問題だけなんだろうな
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私は、ずっと憧れる先輩や、強烈な影響を与えてくれた人生の先輩がいてくださって、
特に経営やビジネスの現場では、その方を見習いながら、そうなりたいと思ってやってきたことに、
仮に私に成長があったとしたら、それが一番大きなことであって、それはとても恵まれていたと思っています。
ただ、この歳になると、焦がれるほどに憧れる大人や、どうしても追いつきたいほどに目標としたい人生の先輩というのは、
こっちがええ歳になっているわけで、リアルな現場では様々な理由からだんだんといなくなっていいる現実はあって、
そりゃ、いた方がいいに決まってるけど、じゃあ、無理してまで見つけるものかといえばそうじゃないでわけだから、
それが渇望といえば渇望でした。
あ、ちゃんといるにはいてくださるんですが、引退されたり、亡くなったり、ご縁が無くなったりして、人数が減ってきていると意味です。
もちろん、私のような者が師を選ぶなんてのは、そもそもがこっちの勝手ではあるし、実際にはそんなことおこがましいと思ってるわけで、
お相手から弟子だと公に認めて頂いていないのに、「私は誰々さんが師です。」と自分から口に出して言うことはありません。
それが前提です。一応。
まぁ、そんなことを考えている中で、
今日、いつものように、事務所の向えのコンビニにコーヒーを一本買いに行ったんですね。
レジは2つあって、両方ともお客さんが一人づつ清算してた。
私は1つのレジに並んだんだけど、
隣のレジに、私より一歩遅れて一人のお爺さんが両手にパンとか惣菜とか持って並ばれた。
そのお爺さん、なんだかプルプルしてる感じのお爺さんだったんですね。
そんで、お爺さんの方のレジが先に空いたんです。
そしたら店員のお姉さんが、「お次に先に並んでる方どーぞー。」って言ったんで、
まぁ、私はそのお爺さんは私の存在なんて気づいてもいないと思ってたし、
私も、お相手がお爺さんなんだから、先に済ませればいいや、と思ってたんだけど、
そのお爺さん、私の方を見て、わざわざこっち向いて、「あんたの方が先に並んでたろ?ほれ、お先どーぞ。行けよ。」と言わんばかりに、プルプルしながら、目と顔で合図してくれたんですね。
プルプルしながら両手に商品持って合図してくるその姿の、なんと爽やかでカッコ良くて美しいことといったら。
私にはそう映ってしまって、もう、このお爺ちゃん、すげぇ粋でカッコいい!と。
お爺ちゃんなんだから、それでも、お先にどーぞと譲れば良いとも思ったけど、
気づいた時には、敬意をもって「ご丁寧にありがとうございます。お先に失礼します。」と挨拶して、先にレジを済ませていました。
あのお爺ちゃんカッコいい。
見た目とは全く別に、周りに配慮して、ルールはルールでちゃんと譲れる姿がとても素敵でカッコいい。
あの歳になって、どぉしてあんなことできるんだろう?あんな余裕が持てるんだろう?
久しぶりに、リアルな場でカッコいい!と思える先輩に会えた想いになって、
よし、オレもいくつになっても絶対あぁでいよう、と鮮明に思えたのでした。
いるな、きっとまだいるな。
それも、偉業とか業績とか、そういうのだけじゃなくて、素敵な人生の先輩はまだいてくれる。
こっちの視座や視点や視野の問題だけなんだろうな、と新たにするのでした。
やっぱり、私は生意気でした(苦笑)。
反省しました、お爺ちゃん。
お爺ちゃん、サンキュー!
また、コンビニでお会いできたら、嬉しいです。