「シンプル」は「面倒」の先にある
私は「会社の強み」も「個人の強み」も、必ずあると信じています。
様々なご相談を頂く中、私がまず見つけに行くのは、
①「強み」は何かの一点を見つけ出し
②「強みの一点」を徹底的に磨き込み増幅させ
③「強み」を対象者に伝える
の①になり、その仮説が立てれるまで、徹底的に質問しまくります。
理論上は、上記三つができれば、ビジネス市場での独自の価値は圧倒的になります。
そんなもんは、まぁ、誰でも言えるわけですが、口で言うほど優しいものではなく、
私はすぐに見つけられる能力がないので、
「強み」の仮説を見つけるまでには、相当に苦労するし、時間がかかります。
「一点」を見つけるということは、「他の全て」を一旦手放すことでもあり、リスクも伴います。
故に、絞り込むまでの棚卸には相当に時間がかかり、一番難関ですが、
見つかってしまえば、後が一気に進むことも経験上知っています。
ただ、それは、その本人が気づいていないことの中にあったりします。
ここがビジネスシーンの面倒なところで、
売り手は自分が自覚している強みを伝えたいし、分かって欲しいし、
でも、買い手は、売り手の都合など関係なく、自分のメリットだけを求めるという、
その「そもそも違う者同士の一致」の実現は、売り手側からだけの基準ではなかなか見つけられません。
私も同じです。
だから一緒になって、時に論理や客観視、時に主観や感情を織り交ぜながら、必死で見つけに行きます。
それはまるで「ミクロの決死隊」のようになって、元素の一点まで探しに行く旅のようです(笑)。
一つの塊を分析しまくって、まるで「元素記号」段階まで細かく、物事を分解しまくっていく感覚になります。
だから、今の事実に基づいて、
「しつこく・丁寧に・細かく・徹底的」に、
仮説段階ながら見え切るところまでやり続けます。
あまりに時間がかかるため、時に面倒臭がられます(笑)。
でも、私は、誰もが自分の人生なのだから、もっと丁寧に優しく繊細に自分のことを見つめてあげるべきだと思っています。
ここではないか?と一緒に見つかって、一気に加速していく時の、代えがたい喜びと快感も知っています。
「シンプル」が見つかるなら、どんな「面倒くさい」でもいいです(笑)。
だから、面倒くさいのを諦めず、何とか越えていこうとする変な人が周りにも多いのかも知れません(笑)。
今日もそう思うことがありました(笑)。
「シンプル」は「面倒」の向こう側にあるのです。