1985年のスタジャンが教えてくれる40年の愚かな自分(苦笑)
大学2年生の20歳の頃、
アメリカの匂いがプンプンするスタジャンに憧れて、
欲しくて欲しくて、当時発行された500円玉を一所懸命貯金して、
アメカジの名店「渋谷バックドロップ」でシニール(ワッペン)カスタムして買いました。
当時は宝物のように大切に着ては、色んな場所に行きました。
滅多に行かなかった大学、毎日のようなアルバイト、学生プロレスの試合会場、渋谷109前のイベントの司会、デート、名古屋への帰省・・・・・・、
記念のピンバッジや缶バッジが少しづつ増えながら、
ロクな経験ではないけれど(笑)、色んな経験を一緒にたくさんしてきました。
袖を通す度に、
「50歳になっても、着ていたいな。着ていられるかな。
50歳になったら、どんな自分になっているのかな。」
30年後の未来の自分に、淡い期待と、大きな不安が交錯するように想いを馳せいていました。
社会に出てからは、滅多に着ることは無くなったけど、手放さずに、時折見ては、あれからの自分の月日を振り返ったりしました。
気が付けば、50歳はとっくに過ぎ、いつの間にか60歳になって、40年が経っていました(笑)。
あれからたくさんの色んなことがあって、今に至るわけで、当時に自分に言ってあげたい。
「50歳はクリアして、ちゃんとまだ持ってるからね。でもロクな人生でもないからあんまり期待しないでね。」(笑)
あの時の自分を裏切ってはいけないと戒めを込めて、次の10年は、あの時の自分を裏切らないように(苦笑)、
今は、事務所の壁面にディスプレイして、一緒に時を刻んでいます。