事業の価値と個人の価値は比例しない
一つの事業の価値は、速かれ遅かれ、必ずなくなります。
今の事業の価値はいつかなくなるのです。
しかし、だからといって、個人の価値がなくなるのか?といえば、違います。
事業の価値と、個人の価値は、比例しません。
そうじゃないと、私が「廃業」と「上場」の2つを経験していることに説明がつきません。
経営者で、自分の事業がダメになった時に、
まるで自分の価値までないように凹んでしまう人を見ると、
まだ個人の価値を諦めるには、100年はやいよ、と思うことはあったりします。
視点を変えて、事業がダメになった経営者を、まるでダメ人間のように見る人がいますが、
それは間違った認識です。
逆に、今の事業が時流や環境に乗れているからといって、
個人の実力があると自覚するのは、
必ずしも比例しないということです。
一つの事業が時系列と共になくなることと、
個人の価値があるかないかは比例しません。
だとすると、本当の問題や、問題を克服する為の課題は別にあるのです。
一度下り坂に入った事業モデルは、そのままで上がることは、ほとんどありません。
まだやれることがあるかどうかの議論はアリとしても、
基本は、終わっていくものは終わっていくというのが自然です。
だとすると、今の事業が終わることを前提に、
①今の為にやるべきことと、
②なくなる時の為にやるべきことの両方を、
進めていくしかありません。
自分の経験則上、少なくとも私はそう思っているし、
恐らくですが、合っていると思っています。
ここに焦点を当てて、やるべきことを絞り込み、淡々とこなしていけるのが理想なので、
実験=仮説→実践→検証
繰り返して行きたいと思っています。