ツヴォイ式お絵描き048「ヴィンセント・ギャロ」01
「異彩」「異才」「異端」といった言葉を彷彿させる、というか、イカれた映画俳優(笑)は誰か?というと、
私は「ヴィンセント・ギャロ」ですね。
「バッファロー’66」(1998年アメリカ映画)
は、ギャロが監督・主演・美術・音楽の全てを担当していて、多彩であるが故に異彩という感じで、その独特の世界観に引き込まれます。
というよりも、そこは私程度(苦笑)、この映画で着用している、レザージャケットのデザインが気になって仕方ない(笑)。
ギャロの私物を衣装にしていると言われる、タイトでパッツパツに着こなす70年代系レザージャケットはもちろん、
冒頭シーンから着ているグレー基調のデザインジャケットも、
(途中から、左の「クリスティーナ・リッチ」が借りて着用)
一見そこいら辺にある適当な服に見えて、ギャロが着こなすと何しろカッコったらない。
この映画を観て、この変なオッサン、どんな人なんだろう?と興味を持って、
雑誌でインタヴュー記事を読んだことがあったんだけど、その内容がもうブっ飛んでて、とてもここでは書けないようなことを言っていました(笑)。
本人はいたって普通に応えていると思われるわけで、本当に変わっている人というのは、本人の自覚はいたって「普通」、でも、他人からは「変わっている」というのは、こういうことではないか?と思えるわけです。
芸術家・ミュージシャン・映画監督・俳優・脚本家・と、才能溢れる人は何でもできてしまうことや、
同じレザージャケットでも、着る人が着るとウルトラカッコいいという現実や、
そもそも見た目に独特のオーラを放つ人とか、
結局、生まれつきの才能には、どうあがいても勝てないという残酷な現実を目の当たりにさせられて、
私にとっては、映画の内容とは別に、ある意味考えさせられる映画です(苦笑)。