自分の「成長」定義と「貢献」対象は明確にしておく必要がある

自らの行動や動機に対して「何故?」「なんで?」と自問を繰り返し、目的展開していく思考は大切だと思っています。

ただ、それはどこまでいっても思考法であって、そこに答えや正解があるか?と言えば必ずしもそういうわけでもなかったりします。

例えば、人間の「成長したい」という動機に対しては、生きるものの本能だと私は割り切っています。

 

より良くなりたい、より豊かになりたい、より大きくなっていきたい、という動機や感情が、

仮に生物や宇宙の「本能」だとすると、そこに生息している以上、それはもうそれ以上考えてもしかたないので、活かされている立場としては、素直にそれに従おうと思うわけです。

 

「成長」が生き物の本能だとすると、成長した結果手に入れたものを何に使うのか?という考えの方が人として大事なのではないか?と思っています。

手に入れたいものが、お金や権力や名誉やその他の何かかは、それは人それぞれでしょうから勝手に見つければいいのでしょうが、

仮に手に入ったとしたら、次にそれを何に使うのか?ということです。

 

大きくは「自分の為」と「他人の為」に分かれるのだと思っていて、

理想を言えば、そりゃ「他人の為」と言うのが美しいと思うし、カッコいいとは思うのですが、

私としては、「半々くらい」でやっと理想、というのが本音です。

 

過去、キレイな言葉、例えば「利他の精神」とか「ギブ&テイクじゃなくて、ギブ&ギブ&ギブ&ギブ&テイクだ」「無償の愛」等、勉強の場ではたくさん聞いてきて、

言葉としては記憶しましたし、言葉として理解できても、本当に100%そうなれるのか?というと、当時も今も、私にはとても無理だと自覚しているし、

そういう教えを言っている本人にそれを感じるかはどうかは疑わしいというのも本音と言えば本音です。

 

赤字に喘ぐ家業を何とかしようと、自分が成長せねばと必死に勉強していた当時、

いわゆる人として綺麗な言葉をたくさん教わって、「社員の為、顧客の為、社会の為」とのたまう私を見て、

立派ですね、と言う人もたくさんいる中、ある方から

「ツヴォイさん、『衣食足りて礼節を知る』ですよ。」

と教えられたことがあって、現実に対する目が覚めたような気持ちになったことがありました。

 

私は、ビジネスにおいて儲けること「だけ」や、人生でお金「だけ」が全てとは思っていませんが、

ビジネスにおいては、どんなに立派なことを言っていても利益がなければ廃業するしかないことは経験したし、

お金がなければ人生の選択も限られる現実も理解したつもりです。

要するに、

「大した実績もお金もないのに、偉そうな主張だけしてんじゃねーよ。誰も聞いてねーよ。主張したいなら先に実績積んでからにしなさい。」

というのが社会の本音であり、本当のとこなんじゃないか?と思うわけです。

 

恐らく、それは、私自身の「廃業と上場」の、それぞれに対する周りや社会の評価を目の当たりにし、実感した経験が大きいのだろうと思います。

 

認めて欲しいばかりだった家業後継の時は、認めてもらうのに躍起になればなるほど、他人からも評価されず、何より自分が自分を認められず、

そんなこと忘れて必死で上場に向かって実績と戦い続け、一つの成果は出させて頂けた結果、他人からの評価が変わり、何より当の私自身は他人からの評価などどうでも良くなっていたりします。

 

そういう意味では、「実績こそは人生を変える」と言っても過言ではないと思っています。

実績ある・なしの違いと、それによる実感を、一度の人生で経験させて頂けたことは本当に恵まれていたと思うし、

できれば、その経験に基づいた貢献を社会にしていきたいという希望は私は私で持っています。

 

「利益と理念」「実績と主張」という背反する要素はどちらも大切だと思いますが、

立派なことをたくさん喋りたい人はたくさんいても、

本人が何も語らずとも、こちらから聞きに行きたくなる人は圧倒的に少ないのが現実です。

 

そういうことを考えてみると、私の「成長」定義は、「実績を上げること」であることがよく分かってきます。

貢献対象は「ビジネスにおいて今より実績を上げたい人」になるのでしょう。

できれば楽しく、できれば遊んでいるように、できればグダグタに(笑)。

 

図らずとも、振り返ってみれば、この6年近くにお仕事をご依頼頂いた方々は、成長欲求が高く、すなわち業績や実績に対するモチベーションが高く、真正面から挑もうとする方々ばかりでした。

この6年近く今のお仕事をやらせて頂いてきて分かったことであり、ご縁を頂けた皆様には感謝しかありません。

 

話を戻すと(苦笑)、私としては、成長して手に入れた成果は、

1/3は自分の為に、1/3は次の成長への再投資の為に、1/3は他人や社会の貢献の為に使えるようになるのが理想であり、目標です。

ということは、まだまだ全然自分の為だけに頑張っている現状ということですね(苦笑)。

人間的にはとても誇れませんね(苦笑)。

 

この数日の間に、尊敬する3人の先輩それぞれと、本当に久しぶりにお会いすることができました。

それぞれに、その人らしさの違いはありながら、

共通していたのは、私から見たら十分とも言える実績をお持ちながら、そして私より年上に関わらず、

過去を受け入れ、今を生き、未来に挑戦しようとしている素敵でリアルに生きている姿でした。

 

「成長」という本能に、真正面から挑んでいる先輩が目の前にリアルにいてくれるというのは、恵まれているとしか言いようがありません。

尊敬できる先輩はある意味面倒くさい(笑)。

でも、追い付いて、追い抜いてやろうと思えるほどに尊敬できる先輩がいてくれるのは幸せです。

私はまだ安心して、成長に挑戦しても良さそうです。

 

自分の成長と貢献は定義しておきたい。
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