その人にしかない瞬間と記憶があるのでしょうね
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- 坪井の日常
9月に入ってちょっとは涼しくなるかと思ってたけど、
まだまだド暑い東京です。
道中に、ビルの隙間から東京タワーがチラリと見えるとなんだか嬉しい気持ちになります(笑)。
子供の頃に、陸橋を走る新幹線を道路から見えるやいなや、
「あっ!新幹線!!だぁっ!!」
ととりあえず見つけたお手柄を訴えたくなる、子供の頃の気持ちになります(笑)。
そうだ・・・・、
あれは、確か、姉が幼稚園の頃に、遠足かなんかで、なぜだか一緒にバスに乗って、連れて行ってもらう道中に(母も一緒だった)、
私の座った席の周りには姉と同級生のお兄ちゃんばかりで、
母は後方に座っていて、なんだか心細くて不安に包まれていた時、
バスの窓から見える、通り過ぎる新幹線を見つけたお兄ちゃん達が、
「あ!新幹線だぁ!!」
と我先にとお手柄の歓声をあげるのを聞いて、
私もつられて、仲間入りがしたくて、小さな声で、
「新幹線だ・・・・」
と言ったら、
それを見逃さなかった姉が、わざわざ自分の席を立って、母のとこまで行き、手で口を押さええて笑いながら、小声で
「いま、ひでっ君、『新幹線だぁ』って言ったよ。」
と嬉しそうに、告げ口するかのように言いに行った場面が鮮明に蘇りました(笑)。
姉を見ながら、すっかりお兄ちゃん気取りだね、という気持ちと、ちょっと嬉しいんかな?という気持ちが入り混じっているかな?と複雑な気持ちになっていたことも憶えていま(笑)。
私がまだ、幼稚園前の出来事ですが、そんな脳がサル以下とも思える(笑)当時のことが、なぜだか鮮明に記憶の断片に残っています。
さっき、
「あ、東京タワーだ!」
と思った瞬間、もう随分前に亡くなってしまった姉のことが急に思い出されて、
姉が、暑い中、ちょっとだけ楽しい気持ちにさせてくれたのかも知れないな、
と思うのでした。