「楽しい」選択より、「楽しめる」自分が理想
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自分の一年を振り返ってみると、結局のところ「やりたいことはやってるし、やりたくないことはやっぱり率先してまではやらない」という、まぁ案の定というか、当たり前の日々の連続だったような気がします(苦笑)。
にも関わらずとても楽しく過ごせたのはご縁を頂いた皆様、出会えた皆様のお蔭です、と改めて気づいて、ありがとうございます。
資本主義社会の中で生きるということは「やりたいこと」「やらざるを得ないこと」「やるべきこと」の三つの混合なのだと思っていますが、何がどの項目に入るのかの価値観は人それぞれでしょう。
さらに昨日まで「やりたいこと」だったのが、いつの間にか「やらざるを得ない」「やるべきこと」に転換されてしまうことも多々あったりして、正直なところ、何が本当にそうなのか分からないというのが私の本音だったりします。
例えば、「家族を養う」という項目は、人によっては「やりたいこと」かも知れないし、「やるべきこと」「やらざるを得ないこと」と定義する人もいるでしょう。
「仕事はどうでしょう?」
「お金を稼ぐ」はどうでしょう?
「納税」はどうでしょう?
人それぞれにその区分けは明確か?その明確さは永遠に不変か?と問われると、なかなかYESと言い切れない気がするのです。
就職したかった会社に入社できたり、やりたかった仕事ができるようになったり、欲しかった物が手に入ったり、好きだった人とお付き合いできたり、行きたかった所に行けたり・・・・・、
その時点ではこんなに幸せでいいのか?と思えるほどに心躍って幸せを感じられたのに、それが継続するうちにいつの間にか当たり前になって何も感じなくなっていたり、惰性になったり、あげく苦痛や後悔になっていく・・・・・、
そんな自分自身の経験や、何かというと、「嬉しい」だ、「幸せ」だ、「悲しい」だ、「辛い」だ、こっちからすればどうでもいいような自分のことだけを聞いて欲しがる人は面倒くさい、という感情は誰しも記憶にあると思うのです。
同じ出来事や一つの情報でも、受け手にとってその価値は様々で、さらに今の価値というのは虚ろで曖昧で無常なのだと思っています。
そう考えると、「楽しいことをする」というのが理想なのではなく、どんなことでも「楽しくなるようにする」というのが私の理想の生き方です。
「楽しむ為に努力する」というのは面倒くさいけど(苦笑)、どんなことでも「楽しめる工夫をする」というのはとても面白いし、クリエイティブとも言える気がするのです。
よって、何が言いたいのかと言うと、年末年始に「今年の総括・反省」とか「来年の抱負・目標」とか、やっぱり苦手です(苦笑)。
無理矢理は書けたり言ったりはできるし、そういうことを発表する場で何か喋らなくてはいけなければ、まぁ何となく思っている程度のことは言うとは思いますが、でもホントのホントにそう考えているか?と自問すると自信がありません。
繰り返しになりますが、それほどまでに、今思っていることは虚ろで曖昧で無常なのだと思っていますから・・・・・。
どうせそうなら、自分だけのことなら「人生成り行き」とか「出たとこ勝負」とか「思いつき」・・・・・、その程度がいい(笑)。
そういうこと言うと、あまりにいい加減と思われるかも知れませんが、移り変わりが早くて、正解がなくて、虚ろで曖昧で、世相によって正しさが変わるような今の時代には、私のような者にとっては極めて有効な「あり方」だと思っています。
組織やチームとなると、そもそも組織やチームになる理由となる「何か」が必要でしょうから、共有しうるような「今年の抱負・目標」みたいなのがある方がいいのでしょうが、私の場合は組織やチームで任意の成果を出そうとしているわけではないので・・・・・・(苦笑)、
と言うか、まぁ、そういう「何か」が私にとってはウソ臭く思えてしまってイヤだから、だから私は一人を選択しているとも言えるんですけどね(苦笑)。
もちろん、「わくわく」するようなやりたいことはいつも考えてますし(笑)、それがビジネスともなると、ちゃんと収支計算した上で、行けそうかどうかは考えてやっていくつもりでいるし、お相手がいる以上は一旦やると決めたことは全力でやりますが、それは年末年始に限ったことではなくて、いつも考えている変らぬ私ですから(笑)。
こういう感覚はずっと変わっていないから、まぁ、自分は年末年始の折り目切り目というのは向いていないのだろうな・・・・、と思っています。
というわけで、何があろうと、目の前に現れたことは全力で、そして全てを楽しめるように、そういう才能と器を目指しながら、今年を終わり来年へ、相も変わらず向かいたいなと・・・・・・。
そんなこんなを考えていたら、某所から一通の封書が届いていて、今年一年の記録を振り返らざるを得ないことがあって(苦笑)、しかたないので、今年の一つ一つを確認しながら、そしたら、あの時はこれが嬉しかった、あの人と出会えて嬉しかった・・・・と、たくさんたくさん嬉しかったことと、嬉しかった人の顔や場面が出てきて、「あぁ、良かったなぁ、楽しかったなぁ。」とトータルで思えることはとても幸せで、だから関わって頂いた皆さんに感謝という気持ちになったんですけどね(笑)。
そういう意味で皆さんに感謝の一年です。
そういう気持ちを込めて、今年一年ありがとうございました。
皆様、どうぞ良いお年を。