実は「コストダウン」が前提だったりします(笑)
- カテゴリー:
- 坪井式ビジネス論
月の半分、多い時は2/3は名古屋以外の日本のどこかにいる生活をしています。
名古屋にいたらいたで、なんだかんだで毎日のように事務所に人が来てくれて、それなりに忙しくしています。
時にはこんな可愛い彼女も来てくれて、こういう子なら大歓迎です(笑)。
連れてきてくれた人は、確かムサイおっさんでしたけど(笑)。
この事務所は外観もこんなんだし(笑)、
中は、こんなんになっているので(笑)、
よく小売店に間違えられるし(苦笑)、多くの人にコストをかけて付加価値を高めようとしているのだろうと思われます。
しかし、この事務所を造るにあたっての、私の本来の意図は「コストダウン」にあったりします(笑)。
私は、起業するにあたり、最初はできるだけコストをかけないように始めることを大前提に置いていました。
それは、例えば、「一人で始められる」ことであったり、「最初から在庫を持たない」ことであったりするわけですが、何を始めるか確定する前に、お陰様で講演や業績アップの支援といったご依頼を頂くようになり、当面はこれでいけるよう頑張ろうとなりました。
そうなると、ここの基本は「営業会社の事務所」という設定になります。
営業会社として顧客を創っていくとなると、基本的にはお客様のいる場所へ出向いて打ち合わせしたり商談したりするのが通常です。
営業マンというのは、社内にいるのではなく社外に出てお客様の場所へ行くというのが通常の動きとなります。
この時点で、将来、来るべき「コストダウン」を考えると、お客様の場所まで行く「人件費と交通費」の往復コストを抑える為に、打ち合わせや商談は自社に来てもらえるようにする、といったアイデアはないか?という思考になることが予測されました。
これは、それまでに経験してきた経営者勉強会の研修とかだ、他社(営業会社)の業績アップについて色々と討議してきた経験があるからですが・・・。
「自分が出発する事務所」ではなく「相手が来たくなる事務所」というのは、どういう事務所なんだろう? と本気で考えていた当時の思考があったので、この形態にしてみたというのが実情です。
「いくらかけたの?」と時々聞かれますが、実はそんなに内装コストはかかっていません(笑)。
そもそもの私物も多いですし、改めて追加したものもどうにもならなかったら、自分事にできるモノしかありません(笑)。
外装も、商店街のアーケードが外されて、どのみち補修せねばならないことが前提でしたから、「同じやるなら」くらいの費用で最初から無理を言ってお願いしています(苦笑)。
今日現在、名古屋に私がいる時は、プライベート・お仕事に関わらず、多くの方々が来て下さっています。
来社される動機が何であれ、話している内容がビジネス前提であれバカっ話であれ、そこから、次のお仕事に繋がったり、新たな関係や、新たなビジネスのヒントが、私の中では多々生まれています。
本来は私から見込み客に対してアポをとったり、先方に伺って提案することで発生する仕事の為の「移動コスト」は、全てゼロとなっている状況です。
小売店でもないのに、小売店と同じくらいのパフォーマンスを持ったらどうなるのか? という仮説は、今のところ、正解だったのではないか? と思っているところです。
私が相手先に出向く時は、相手先に行かねば絶対に入らない情報があると予測される時だけです。
今のところの私の主軸になっているお仕事は、私一人の時間当たりの何かが生産性となっている訳ですから、実費としてかかる移動コストよりも、移動に関わる私の時間当たりの人件費の方が大きいと仮説を立ててみたということですね。
正解だったと思うのは、普通だったら、あり得ないだろう方々、例えば、すごく忙しい方だったり、私からじっくり話をしてみたかったり、そういう方々が、「こんなアホっぽい事務所一度見てみたい」と言って寄って頂いて貴重な時間を占有させて頂けていることにもあります。
そういう時間は、なかなか頂けないし、そういう方々は全国に散らばっていますから、いざこちらから会いに行こうとすると、当然、移動コストはかかる訳ですから。
そういう方々との事務所で共有させて頂けた時間は、私にとって代え難い財産になっています。
そういう意味で、「まるで小売店やアートスペースのような事務所」とか、「一度は見てみたいアホ丸出し趣味満載の事務所」というのは、一見無駄なコストのように見えて、コストダウンに一役買っていると言えましょう。
一定期間の利益を上げるには、粗利額を上げるか、コストを下げるか、その二つしか手はありません。
「利益=粗利額ー経費」です。
そこからさらに分解していくと、利益を出す方法というのは大きくは6つしかありません。
詳しくは、過去のブログのシリーズをご参照頂ければいいですが、粗利額アップから狙っても、コストダウンから狙っても、二律背反は必ず起きます。
起きるがゆえに、軸を何にするのかを先に決める必要があります。
最悪なのは、最初からバランスを取ろうとすることで、それはすなわち動かなくなるということです。
いま、やろうとしている施策は、軸はどちらにあって、その上でできることは何か、というように一度纏めておくことでしょう。
徹底的に攻めるを前提に、同じやるならコストダウンはできないか?
徹底的に守るを前提に、同じやるならパフォーマンスが上がるように魅せられないか?
軸を決めて徹底的にやる、というのをやるかやらないか。
そういうことです。
と、ここまで書いたはいいけど、私の場合は、まぁ、半分は後付けです(笑)。
この事務所を造るにあたり、子供の頃から、一度はやってみたかったことを、やりたいからやった、という動機の方が強かったに違いないですから(笑)。
状況に合わせて、どっちにでも転べるようにしちゃったというとこでしょうか(笑)。
要するに、遊びと仕事が味噌糞一緒、趣味と実益が公私混同、という感じなんですね(苦笑)。
と、いうことは、個人事業や中小零細起業の利益アップの根幹は、個人を全面に出すことで非常識な突破ができるんじゃないか?という自らをモルモットにした実験というわけです(笑)。
まぁ飽きるまでは、徹底的にいってみるとします(笑)。